リニアな性能向上も

無停止で構成変更、NECが新ストレージ発表

2007/05/09

 NECは5月9日、業務を止めずにオンラインのままでディスク容量や構成を変更することができるスケーラブルSANストレージ「iStorage D8」を9月10日以降に出荷開始すると発表した。NECの執行役員常務 丸山好一氏は「NECは今年度ストレージ旋風を起こす」と新製品に自信を見せた。

 iStorage D8はノード単位で構成を変更できるビルディングブロック構造を採用。ノード間は高速スイッチで接続し、4ノードまで接続できる。1ノードには、ディスクドライブを12台搭載できるディスクエンクロージャを32台まで接続可能。4ノード構成では最大1536台までディスクを載せられる。SAS、SATAのディスクに対応し、SATAを使った場合の最大物理容量は1.1ペタバイト。

 ストレージコントローラを各ノードに持たせることで、キャッシュへの集中を分散する仕組みを導入。アクセス競合を回避でき、ノード追加によるリニアな性能向上が期待できるという。各コントローラやディスクはそれぞれモジュール化されていて、オンラインで追加、削減ができる。仮想化テクノロジも採用していて、ストレージリソースを柔軟に業務に割り当てることができる。

nec01.jpg 「iStorage D8」。NECはオンラインのままでノードを追加するデモンストレーションを行った

 D8はミッドレンジからハイエンド向けだが、NECは同日、中小規模システム向けのストレージとして「iStorage D1」「D3」も発表した。出荷はそれぞれ5月22日。価格は、D8が1ノード構成で498万円から。4ノード構成は1762万円から。D1は125万円から、D3は300万円からとなっている。

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(@IT 垣内郁栄)

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