ネットスイートとホワイトパジャマ・ジャパン

SaaSベンダ2社がマーケティング分野で協業、市場育成で連携

2007/05/14

両社が連携してCRM製品を開発

 ネットスイートとホワイトパジャマ・ジャパンは5月14日、マーケティング分野で協業すると発表した。ネットスイートが販売する業務アプリケーション製品「NetSuite」と、ホワイトパジャマが販売するコンタクトセンター製品「コンタクチュアル」の機能を相互に連携(製品名:「オンデマンドコンタクトセンタースイート」)させながら、国内販売代理店網の拡大、マーケティング・販売戦略の協力関係の構築を推進する。

ネットスイート、ホワイトパジャマ写真 ネットスイート 代表取締役社長 東貴彦氏(左)とホワイトパジャマ・ジャパン 代表取締役社長 鈴木禎宏氏(右)

 両社の製品の特徴は、アプリケーション機能をIP網を通じてサービスとして提供する形態にある。この形態はIT業界の一部で「SaaS」(Software as a Service)と呼ばれている。企業の基幹系システムは、現時点ではまだパッケージソフトウェアをクライアントPCにインストールする形態が主流であり、ネットスイート、ホワイトパジャマのようなSaaSベンダにとっては、導入事例数の拡大による市場育成が急務である。

 今回両社が協業することで、CRM製品「オンデマンドコンタクトセンタースイート」を開発、共同プロモーションや早期導入ユーザー向けの共同導入支援を行いながら、導入事例の開拓に力を注いでいく構えだ。

米国ではすでに協業

 ホワイトパジャマが提供する「コンタクチュアル」は、米コンタクチュアルが開発・販売している製品である。米国では、米ネットスイートと米コンタクチュアルはすでに協業関係を結んでおり、導入実績を重ねている状況だ。

 ユーザーはコンタクチュアルへログインするだけでのシングルサインオンが可能。NetSuite上の顧客情報内の電話番号をクリックすることで、対象の顧客に電話をかけるなどの機能連携が実現する。そのほか、バックグラウンドで顧客情報を連携させ、サポート対象顧客かどうかの判断を自動的に行うことができる。すべてのデータはNetSuite上のデータベースが保持する。

 ターゲットは、50席以下の中小規模のコンタクトセンター。

(@IT 谷古宇浩司)

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