永和とNaClが業務提携

Ruby+アジャイル、オープンシステム開発で新しい提案

2007/05/21

 Webアプリケーションの開発期間は短い。企画からリリースまで数カ月はザラである。先ごろニフティが発表したソーシャルプロフィールサービス「アバウトミーβ」も開発期間は半年に満たない。短い開発期間と少ない開発要員に対応するため、同社はプロトタイプを元に何回も修正を繰り返しながら開発作業を進めていくいわゆる“アジャイル開発手法”を採用、そのような開発手法に適するスクリプト言語としてRubyを選択した。同社のエンジニアによると、修正を繰り返していく開発方法では、JavaよりもRubyの方がプログラム言語として利用しやすいという(技術の詳細については「アジャイルプロトタイピングで上流工程が変わる」を参照)。

 このような流れを受けて、永和システムマネジメントとネットワーク応用通信研究所(NaCl)は5月16日に業務提携を発表、両社が有するソフトウェア開発技術を組み合わせ、変化に強く俊敏なソフトウェア開発が行えるいくつかのサービスを提供していくとした。永和システムマネジメントは、ソフトウェア開発技術に関するコンサルティングや教育事業で強みを持ち、NaClは、オブジェクト指向スクリプト言語Rubyのコンサルティングにおいて、ソフトウェア開発市場でユニークなポジションを占めている。

 両社が推進する「Ruby+アジャイルによるインクリメンタル反復開発」事業は3つの柱で構成される。1つ目は「ソフトウェア開発事業」。共同でソフトウェア開発の受注と開発サービスを提供していく。2つ目は「コンサルティング・教育事業」。永和システムマネジメントが持つオブジェクト指向技術、アジャイル開発プロセスに関する教育コンテンツと、NaClが有するRubyに関する教育コンテンツを統合、顧客に対し技術定着を目的としたコンサルティングサービスを提供する。3つ目は開発ツールの販売事業。

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