重複除外技術製品などを国内投入

EMCのバックアップは“次世代”を視野に

2007/06/07

 EMCジャパンは6月7日、「EMC Avamar」をはじめとする“次世代バックアップ製品群”の国内市場への投入を発表した。同社では、これらの製品群とコンサルティングサービスにより、3年以内に国内のバックアップ/リカバリ/アーカイブ市場においてトップの座を獲得したいという。

emc01.jpg EMCジャパン 執行役員 マーケティング兼パートナーアライアンス統括本部長 古谷幹則氏

 次世代バックアップ製品群の発表は、「EMCの情報中心のアプローチを完成に近づける大変重要なもの」と同社 執行役員 マーケティング兼パートナーアライアンス統括本部長 古谷幹則氏は表現した。

 日本市場では初登場となる「EMC Avamar」は、最近注目の“de-dup(de-duplication)”を実現するバックアップ・ソフトウェア。“duplication”は「重複」の意なので、“de-duplication”は重複を取り去ることを意味する(EMCジャパンでは「重複除外技術」と訳している)。つまり、バックアップやアーカイブの用途でデータを格納するまえに、例えば同報メールの本文のような、同一内容だが複数存在するデータを1つにまとめることを意味する。1つだけを残して、ほかはこの実データに対するポインタに置き換えることにより、データの総量を大きく減らすことができる。

 de-dupを実現する製品は他社のアーカイブ用ストレージ機器などにも見られるが、Avamarはデータをその源のところで減らせる点に大きな特徴があるという。つまり、サーバにAvamarのエージェントをインストールしておくと、このエージェントは同一サーバ上での重複を除外するのに加え、Avamarのバックアップサーバに対して問い合わせを行うことで、このバックアップサーバ上のデータとの重複を除外することもできる。これにより、エージェントからバックアップサーバに送られるデータの量を、大幅に削減できるという。特にエージェントを支店/支社のサーバにインストールし、バックアップサーバを中央の拠点に設置する構成では、Avamarのde-dupがWAN上を流れるデータを減らし、コストパフォーマンスの高い統合バックアップを可能にするという。

 今回発売されるAvamarの新バージョンでは、VMwareで構築された複数の仮想サーバのバックアップにおいて、システムファイルなどの重複部分を排除することもできるようになった。

 次世代バックアップにおけるもう1つの重要な柱は「EMC Disk Library 6000」。ハードディスクドライブを用いて仮想的なテープライブラリを実現する「Disk Libraryシリーズ」の最新バージョンで、最大容量は1.8PB(3対1の圧縮時)。1PBを超える製品はこれが初めてだという。

 EMCはまた、バックアップ/リカバリ・ソフトウェアのEMC NetWorkerでも新バージョンの7.4を発表した。新バージョンでは多様なOS環境を統一的にバックアップできる強力な管理ールを提供する。バックアップファイルを暗号化する機能も追加された。

 これら2製品におけるAvamarの実装も計画されている。NetWorkerでは2007年中、Disk Libraryでは2008年初めに、Avamarがオプションとして提供開始の予定という。

 EMCジャパンはこれらの製品の展開に際し、30〜40名からなるバックアップ/リカバリ/アーカイブ専任の部隊を2007年7月にも設置、コンサルティングサービスを含めてビジネスを伸ばして行きたい考え。

(@IT 三木泉)

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