グーグル担当者が語る

Google AppsはSaaS版MS Officeにならない

2007/06/07

 米グーグルのエンタープライズ担当シニア・プロダクト・マーケティング・マネジャーのケビン・ゴフ(Kevin Gough)氏は6月7日に会見し、オフィスアプリケーションを含む「Google Apps」について、「われわれはMicrosoft Officeとまったく同じ特徴をオンラインで実現するつもりはない。われわれは違ったフィーチャーセットを提供する」と話した。Google Appsについては「Officeキラー」と指摘する声もあるが、グーグルは異なる世界を目指しているようだ。

google01.jpg 米グーグルのエンタープライズ担当シニア・プロダクト・マーケティング・マネジャーのケビン・ゴフ

 Google Appsは「Docs & Spreadsheets」「Gmail」「Google トーク」「Google カレンダー」などで構成するパッケージ製品で、オンラインで利用するSaaS型のアプリケーション。日本大学が大規模にGmailを採用するなど企業や教育機関の間でSaaS型アプリケーションを使う例が増えている。ゴフ氏はGoogle Appsについて「多くの関係したアプリケーションをビジネスで使うためのプラットフォームだ」と指摘し、「YouTubeが搭載されるかもしれない」と話した。

 Google Appsはどのような方向に進むのか。ゴフ氏は「人々のいまの仕事に合わせてGoogle Appsを提供する。いまの仕事の中心は電子メールなので、メールを基に技術を構築する。Google マップやGoogle カレンダーの入力、ドキュメントのシェアを電子メールのインターフェイスからできるようにすることを考えている」と話した。また、「Google Appsは戦略的にビジネス・アプリケーションを作ろうとしたのではなく、ユーザーの話を聞いて作った」とも説明し、ユーザー中心の開発を訴えた。

 Google Apps自体は企業向けのアプリケーションだが、それぞれの個別アプリケーションはコンシューマを中心に利用されてきた。ゴフ氏は「コンシューマ技術がコンシューマとビジネスの間をあいまいにする」と語り、グーグルがコンシューマ技術に強みを持つことを強調した。「グーグルはコンシューマビジネスの経験がある。グーグルはユーザーを囲い込まないので、ユーザーは自由に他社のサービスを選択できる。だからグーグルはイノベーションを行ってユーザーの満足度を高めてきた。コンシューマ向けと同じことをエンタープライズでもやる」(ゴフ氏)

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(@IT 垣内郁栄)

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