TechEd 2007で公開

マイクロソフト、「Visual Studio 2008」を明らかに

2007/06/07

 フロリダ州オーランド発――マイクロソフトは6月4日、現地で開催されている「TechEd 2007」カンファレンスにおいて、「Orcas」のコードネームで呼ばれていた次期Visual Studioを「Visual Studio 2008」としたことを明らかにした。

 また、同社の開発者向けマーケティング担当グループ製品マネージャであるC・ジョー・マリーニ氏によれば、「Visual Studio Shell」などの新機能が搭載されたVisual Studio 2008の第2ベータ版は、今夏の後半に利用可能になるという。Visual Studio Shellは、開発者が「Visual Studio IDE(Integrated Development Environment:統合開発環境)」で独自のカスタムツールを構築し、配布できるようにする機能だ。

 マリーニ氏はeWEEKによるインタビューに、「われわれのパートナーや開発者らは、Visual Studio上で開発者ツールを構築し、そこからVisual Studioの基本的な技術やサービスを利用していく方法を求めている」と話した。

 Visual Studio Shellは、2つの異なるモードで動作する。1つ目の「Integrated Mode」は、Visual Studioへのプログラミング言語統合を行う開発者向けのモードだ。2つ目は「Isolated Mode」と呼ばれており、Visual Studioの基礎的な技術を使用し、カスタマイズしたいと考えるマイクロソフトのパートナーおよび顧客に向けたモードとなっている。

 「Visual Studio Shellは、自前でIDEインフラストラクチャを維持していこうとは考えていないユーザーに適している。これを利用すれば、独自開発製品の価値を向上させることにのみ、力を注げるようになる」(マリーニ氏)

 Visual Studio Shell技術は、無料で使用できるという。「同技術をリリースしたあかつきには、だれもがライセンス使用料を支払わずに利用できるようにするつもりだ」と、マリーニ氏は話した。

 マイクロソフトのパートナーは、以前からVisual Studio Shellのような製品を待ち望んでいたと、同氏は述べている。もっとも同社は、「Visual Studio 2005」において、Integrated Modeの先行版と言える「Premier Partner Edition」を提供していた。

 マイクロソフトは、コードネーム「Katmai」として知られていた「SQL Server」の次期版の正式名称が「Microsoft SQL Server 2008」に決まり、最初のコミュニティ技術プレビュー(Community Technology Preview:CTP)のダウンロード提供を始めたことも発表している(ダウンロードはこちらから可能)。

 さらに同社は、Dundas Data Visualizationのデータ可視化製品を取得した。同製品は、「SQL Server Reporting Services」でのデータ図表化を実現し、情報量の豊富なリポートやアプリケーションを作成するものだという。

 また、マイクロソフトのコネクティッドシステム部門担当製品管理ディレクターを務めるスティーブ・マーティン氏は、同社は先頃、「Microsoft .Net Framework 3.5」のパブリックベータ第1版および「BizTalk Services」のCTPをリリースし、かねてからのサービス指向アーキテクチャ(SOA)戦略と、顧客がより動的なアプリケーションを開発できるようにする取り組みをさらに強化したと話した。

 BizTalk Server 2006 R2は、2007年第3四半期中にリリースされる。同版には、RFID(Radio Frequency Identification)インフラストラクチャやEDI(Electronic Data Interchange)のネイティブサポート、「.NET Framework 3.0」「Microsoft Office」「Windows Vista」の新たな統合技術などが実装されている。

原文へのリンク

(eWEEK Darryl K. Taft)

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