電力消費削減への貢献も強調

サーバアダプタにビジネスを拡張するブロケード

2007/06/08

brocade01.jpg 米ブロケードの副社長兼CTO ダン・クレイン氏

 ブロケードコミュニケーションズシステムズは6月8日、米ブロケードが5月末から6月初めにかけて発表した一連の製品と、同社製品における電力効率向上への取り組みについて説明した。

 米ブロケードは今回、「SAN」(Storage Area Network)関連で10製品、「FAN」(File Area Network)関連で3製品を発表した。

 SAN関連で一番目を引くのはホストバスアダプタ(HBA)ビジネスへの参入だ。米ブロケードはSANのためのネットワーク機器で成長してきたが、これまでサーバ用のアダプタは提供してこなかった。同社はiSCSI接続用HBAを5月末に販売開始したのに続き、夏には4GbpsファイバチャネルHBAを発売する。さらに2008年には、8Gbpsファイバチャネルと10Gbpsイーサネットをサポートする次世代アダプタを投入するという。

 米ブロケードの副社長兼CTO ダン・クレイン(Dan Crain)氏によると、「SANに接続されるサーバの数はストレージ機器の10倍」。同社が蓄積してきたSAN関連の技術ノウハウをHBAに生かしていく。同社はHPなどのサーバベンダに対し、ブレードサーバに搭載するSANスイッチブレードをOEM供給しているが、HBAについても同様なOEM供給を働きかけているものと見られる。10Gbpsイーサネットへの対応については、iSCSIのみならず、イーサネット上でファイバチャネル伝送を行うプロトコルの標準化を視野に入れているようだ。

 SANダイレクタ製品の「Brocade 48000」関連では、10Gbpsファイバチャネル・ブレードを発表。これはダイレクタ同士を遠隔接続するためのもの。従来の4Gbpsブレードでは伝送容量が不足し、WDMを利用した接続では高価な波長を複数利用しなければならないためにコストがかかっていた大規模顧客が、1つの波長で遠隔通信ニーズを満たせるように提供される。

 Brocade 48000のルーティング・ブレードとBrocade 7500では、長距離ファイバチャネル接続におけるパフォーマンスを改善する「Fast Write」機能を追加。代理応答を行うことで、ファイバチャネルプロトコルのやり取りを効率化し、性能を最大200%まで改善するという。

 SANに関するほかの発表は、ストレージ仮想化アプリケーションを稼働するプラットフォームとしての「Brocade 7600」およびBrocade 48000用ブレードの発売、「Brocade 200E」への「Brocade Access Gateway」機能(ブロケードと旧マクデータのスイッチ間の相互接続性を確保する機能)の追加など。

 FAN関連ではStorageXと「Wide Area File Services」を組み合わせた新製品「Brocade Branch File Manager 2.0」、「Brocade StorageX」の新バージョン6.0、そしてBrocade File Lifecycle Managerの新バージョン4.0。

 また、同社製品における電力利用効率改善への取り組みについてクレイン氏は、独立機関が実施したテストの結果を紹介。384ポート構成のBrocade 48000が4.6Aだったのに対し、ある競合製品は340ポート構成で13.0Aだったと話した。クレイン氏は、自社開発しているSANスイッチ用のチップの統合度が高く、部品点数が大幅に削減できていることを理由の1つに挙げた。

(@IT 三木泉)

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