IBM Rational Software Development Conference2007

Jazz技術の最初の成果、Team Concert betaリリース

2007/06/12

今年で10回目

 今年で10回目となるIBM Rational Software Development Conferenceがフロリダ州オーランドで開催されている。今回は、複雑化する開発プロセスの透明性の確保と、分散化傾向が激しい開発拠点間の共同作業の推進をツールによって効率化することに主眼を置いていくつかの発表が行われた。

IBM Rational Software Development Conference2007写真 基調講演を行うDanny Sabbah氏

 IBMのメッセージの骨子は大きく3つ。世界規模化する開発プロジェクトの効率化と可視性の向上について、ソフトウェア開発に関わる知的資産の再利用を可能にする仕組みについて、開発チームの共同作業を改善する方法について。

 これらのテーマのうち、知的資産再利用のためのツールとして発表した「Rational Asset Manager 7.0」のリリースと、リアルタイムに共同開発作業を推進するための実装技術の総称である「IBM Rational Jazz プロジェクト」からリリースされるいくつかの製品発表が目玉となった。

複数プロジェクトのソフトウェア資産を再利用

 「Rational Asset Manager 7.0」は、SOAに基づくシステム開発の過程で再利用可能なソフトウェア資産やサービスを特定し、そのライフサイクルを管理する。複数プロジェクト間でのソフトウェア資産の再利用状況を追跡、管理することで、資産の再利用を促進し、無駄な資産の排除を支援する。このツールは、変更管理ツール「Rational ClearQuest」と構成管理ツール「Rational ClearCase」と連携し、ソフトウェア開発における資産のライフサイクル管理を現実的に可能とした。さらに、「WebSphere Services Repository & Registry」ともつながり、運用段階のソフトウェア資産の管理も可能となった。

IBM Rational Jazz プロジェクトから

IBM Rational Software Development Conference2007写真 Lee Nackman氏(左)とScott Hebner氏

 前年のIBM Rational Software Development Conferenceで発表されたIBM Rational Jazz プロジェクトから、チーム開発における協調作業を効率化するミドルウェア「Team Concert beta」がリリースされた。アプリケーションライフサイクルの管理機能において高い拡張性を持つことが特徴で、小規模から大規模まで、開発の規模にかかわらず、チーム間でのアジャイル開発の適用を促進する。Scott Hebner氏とLee Nackman氏は、今後、Team Concertが、IBMの既存製品とも連携しつつ、そのほかの拡張機能も追加しながら、“Rational Software Delivery Platform”として大きく成長していくと話した。

(@IT 谷古宇浩司)

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