「主張は受け入れない」

「GIF特許」でACCESSが米ユニシスと和解、7億円支払う

2007/06/15

 携帯デバイス向けのWebブラウザを開発するACCESSは6月15日、いわゆる「GIF特許」を巡って米ユニシスと争っていた訴訟が同日付で和解したと発表した。ACCESSはユニシスの主張を受け入れていないが、和解金として600万ドルをユニシスに支払う。ACCESSは「最後まで争った場合の仲裁判断の内容と今後の弁護士費用を考えて和解した」としている。

 訴訟は、GIF画像の圧縮フォーマットに使われる「LZW特許」に関して。LZW特許はユニシスが特許を保有していた。ACCESSはLZW特許について2000年12月にユニシスとライセンス契約を結び、Webブラウザの「NetFront Browser」「Compact NetFront Browser」で使用してきた。しかし、ACCESSが端末メーカーやキャリアなどの取引先に供給したNetFront/Compact NetFrontの分について、ユニシスが2004年4月にライセンス料を追加請求した。

 ACCESSは、同Webブラウザの顧客がユニシスと個別契約しライセンス料を支払っていることを理由に、追加料金の支払いを拒否。対して、ユニシスはACCESSが販売したWebブラウザについては、ユニシスと個別顧客とのライセンス契約に関わらず、ACCESSにライセンス料の支払い義務があると主張。両社とも譲らず、ACCESSは2004年9月、東京地裁にユニシスを提訴。2005年にはユニシスが仲裁手続開始を申し立てて米国連邦地方裁判所にACCESSを提訴していた。

 6月15日付の和解内容は、「ACCESSからユニシスへの600万ドルの支払い」「すべての訴訟および仲裁手続の取り下げ」「お互いに今回の係争に関する請求権の放棄」。ACCESSは「今回の和解契約の締結および金銭の支払いにより、いずれの当事者もなんら責任を認めるものではありません」としている。ACCESSはユニシスによるGIF特許ライセンスの二重請求は認めないが、「米国の仲裁手続では一方が正しいと判断されても、何らかの支払命令がでる可能性が高い。その支払いと弁護士費用を考えると和解したほうがよいと判断した」(ACCESS広報)という。

 ACCESSは和解に伴い、2008年1月期第1四半期に和解金7億1880万円と弁護士費用1億6796万6000円を特別損失として計上する。

 LZW特許は2003年6月に米国で失効し、2004年6月に日本でも期限が切れた。

(@IT 垣内郁栄)

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