対面時間や頻度から人のつながりを数量化
センサー付き名札で社員の動きを可視化、日立
2007/06/22
日立製作所は6月22日、センサー技術を用いて企業内で社員のコミュニケーション頻度や活動状況を測定し、その結果を地形図の形で表示する組織活動可視化システム「ビジネス顕微鏡」を試作したと発表した。
社員間の対面頻度に基づき、つながりの強い人同士が集まって山を造る
同システムは、赤外線センサー、3軸加速度センサー、マイクセンサーと無線通信デバイスを内蔵した名札型センサーを社員が装着して使用する。デバイスは重さ約60グラム。水平・垂直方向約30度、2メートルの範囲であれば対面しているほかの名札型センサーを検出できるという。
開発した名札型センサー。20時間の連続稼働が可能
名札型センサーを用いて集めた、社員同士の対面時間や動作をサーバ上に集約し、社員同士の相互影響の度合いを地形図上に表示する。日立製作所では、これまで把握が難しかった組織内でのコミュニケーション頻度や活動状況を可視化し、問題点を抽出できるとしている。
同社の研究所で実際に37人が参加してシステムを使ってみたところ、開発プロジェクトの中で不具合が発生したときに組織状態が変化したことを確認したり、チーム内での意思疎通を改善しなければならない部分を把握することができたという。
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