属性情報と地域情報を掛け合わせて

ヤフー、行動ターゲティング広告の条件をさらに細分化

2007/06/26

属性と地域で行動を詳細化

 ヤフーは6月26日、行動ターゲティング広告のサービスを拡充すると発表した。7月からヤフーユーザーの行動履歴に属性情報と地域情報を掛け合わせた2つのターゲティング広告を配信する。ターゲットをさらに細分化し、広告効果の向上を狙う。行動履歴と属性情報、地域情報の3つの要素を掛け合わせた広告商品も検討しているが、現時点では「保証できるインプレッション数の確保が課題」(ヤフー 広告本部 営業企画部 津留崎耕平氏)。

ヤフー写真 ヤフー 広告本部 本部長 武藤芳彦氏(左)と同 広告本部 営業企画部 津留崎耕平氏(右)

 新たに追加するのは行動履歴に属性情報(年齢・性別など)を掛け合わせた「デモグラフィック行動ターゲティング」と、行動履歴に地域情報を掛け合わせた「エリア行動ターゲティング」。

 「デモグラフィック行動ターゲティング」は、750〜800の興味関心カテゴリで分けられた「行動」と13〜65歳以上で幅を設定する「年齢」(および性別)で広告のターゲットセグメントを絞り込む。例えば、広告主は“美容コスメに関心のある20代の女性”に焦点を絞って広告をうつことができる。

 「エリア行動ターゲティング」も同様、「行動」に47都道府県(または78エリア)を掛け合わせる。“新築マンション購入意欲のある大阪在住者”に対して広告をうつなどの使い方がある。

CTRパフォーマンスは4倍以上

 同社が行動ターゲティング広告を本格的に開始したのは2006年7月。およそ1年で累積出稿広告主数400社(のべ)を獲得、案件数にすると2000件(のべ)を超える。このうち広告出稿の継続率は平均で60%程度。通常の表示回数保証型(CPM)と比較して高い継続率を維持している。

 広告効果についても、ターゲットを絞り込むことでの効果は高いと同社は説明する。独自に実施した自社稿パフォーマンステストによると、ノンターゲティング商品と比較して、カテゴリを絞り込んだ通常の行動ターゲティング商品では、2.5倍のCTRパフォーマンス効果があり、さらに今回のように属性情報で絞り込んだ場合、通常のターゲティング商品と比べて1.9倍の効果がみられた。

 価格設定については、行動ターゲティング商品はノンターゲティング商品の2.5倍の単価で、さらに条件を絞り込むと1.5倍程度の価格(カテゴリごとに設定)となる。

 現在、Yahoo! JAPANの月間インプレッション数は400億超。ユニークWebブラウザ数は1億4000万以上である。この規模に加えて、21社の企業と提携してADネットワーク網を構築し、幅広い広告出稿先を確保している。

 行動ターゲティングという手法の運用のポイントは、インプレッション数とターゲットリーチのバランスをいかにとるかにある。ターゲットセグメントを絞り込めば絞り込むほど、広告主のメッセージが最適な層に届く可能性が高まるが、その反面、メッセージを届ける層の絶対数は減少していく。同社は今後、さらに深いセグメントの広告商品を導入していくとしているが、インプレッション数確保が課題として残っているため、適用広告スペースの拡充や、パートナーメディアとの共同商品開発といった施策で課題解決を模索する。

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(@IT 谷古宇浩司)

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