「マッシュアップ対象の仲間入りをしたい」

ニフティが「@nifty TimeLine β」などのAPIを公開

2007/08/08

 ニフティは8月8日、@niftyで提供するサービスのAPI(Application ProgramInterface)を@nifty WebServiceで公開すると発表した。「@nifty TimeLine β」「アバウトミーβ」「トピックイット」という3つのサービスのAPIを公開する。増加するマッシュアップサービスの引用元として開発者に広く認知されることを目指す。

 「@nifty TimeLine β」は、ユーザーが記録した情報をタイムライン(年表)で登録し、共有するサービス。公開するAPIは大きく4種類。「TimeLineの情報を取得し、編集できるAPIと、「できごと」の情報を取得・編集できるAPI、ユーザー情報の取得API、および、カテゴリを取得するAPIである。同社では、TimeLine自体のAPIの公開も予定している。

 「アバウトミーβ」は、ユーザーがインターネット上で自分を表現するサービス。ユーザー情報取得APIと、質問の情報取得API、回答の情報取得API、RSSデータを公開する。「アバウトミーβ」登録ユーザー同士の相性を占うといったマッシュアップサービスの開発が想定される。

 「トピックイット」は、インターネットで発信されるニュースや情報を投稿し、コメントや投票で評価を行い、ランキング化するサービス。トピックイット情報取得APIとAPIで取得したデータ用デザインパーツ、RSSデータを公開する。

 いずれの場合も、開発者はHTTPリクエストで各APIにアクセスする。リクエストはWebサービスURLで始まり、必要なパラメータを追加することで構築される。結果はXMLで返される。

ニフティ写真 ニフティ イノベーション・ラボ担ゼネラルマネージャー 中泉隆氏

 今回公開するAPIのサービスは、いずれも2007年にリリースしたものばかり。アジャイル開発の手法を採用し、スピードと要件の実装効率の高さを追求したプロジェクトによって開発された。開発言語には軽量なスクリプト言語(TimeLineとアバウトミーはRuby。トピックイットはPHP)が採用された。

 ニフティ イノベーション・ラボ担ゼネラルマネージャー 中泉隆氏は「新しい(Web上のサービス)の発想やアイデアはユーザー主導になりつつある」と話す。自社開発のサービスを積極的に公開し、外部のエンジニアとの交流を深めることで、@niftyで展開する新たなサービスの開発につなげていきたい考えだ。

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(@IT 谷古宇浩司)

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