「仮想化とサーバ統合に最適」

インテル、クアッドコアの新Xeon発表

2007/09/05

 インテルは9月5日、マルチプロセッサ・サーバ向けで初のクアッドコアとなる「クアッドコア インテル Xeon プロセッサー 7300番台」を発表した。

 7300番台の発表でインテルのXeonプロセッサはすべて「インテル Core マイクロアーキテクチャー」に移行したことになる。7300番台は7100番台と比べてコア数が増えただけでなく、2倍以上のメモリ容量や帯域幅、高速インターコネクトを実現。前世代のXeon 7140Mと、7300番台の低電圧版Xeon L7345を比較した場合、2.25倍の消費電力当たりの性能を達成する。7300番台の中で最も高いパフォーマンスを誇るX7350と、前世代の7140Mを比較すると、X7350は1.87倍の性能を実現するという。また、5300番台との比較では7300番台はTPC-Cで最大1.92倍の性能を示す。

xeon01.jpg インテルが発表した「クアッドコア インテル Xeon プロセッサー 7300番台」

 インテルは「データ処理量の多いエンタープライズ・アプリケーションに必要な性能を実現する」と話し、SAPなどの業務アプリケーションに最適と説明した。さらに仮想化技術を使ったサーバ統合についてもパフォーマンス向上によって、より多くの仮想マシンを収容できるようになったとベンチマーク値を示して説明。「仮想化、サーバ統合に最適なプラットフォームだ」とした。

 インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏は、カシオ計算機や富士フイルムなど10社以上のユーザー企業が7300番台の早期評価プログラムに参加していることを説明し、「サーバ統合や仮想化が求められるサーバのトレンドの中で、まさにユーザーが必要とするプラットフォームだ」と話した。

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(@IT 垣内郁栄)

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