100以上の機能追加

日本の商習慣に対応、NetSuite 2007.0発表

2007/09/06

 ネットスイートは9月6日、SaaS型統合業務アプリケーション「NetSuite」の最新バージョン「NetSuite 2007.0」日本語版を発表した。月額1万1000円(1ユーザーあたり、税別、NetSuite CRM Version 2007.0の場合)。

ネットスイート写真 ネットスイート 代表取締役社長 松島努氏

 Ajaxベースのインターフェイスの操作性向上と業務プロセスの自動化を促進する100以上の細かい機能を新たに搭載した。同社によると、新機能群は3つの分野に分けられる。

 1つは、導入や運用を効率化する「ネットスイートアシスタント」分野。初期設定やデータのインポート、帳票設計といった導入段階の作業を支援する機能群を搭載した。

 2つ目は、BIの使い勝手を向上させた「スイートアナリティクス」分野。難解な専用プログラミング言語を習得することなく、BI機能の活用を支援する機能群である。例えば、マクロに類似した計算式を組み込み、ビジネス指標の分析が行える「パフォーマンス・スコアカード」や、売掛金回収期間、資産回転率、売上高利益率、負債株主資本比率の分析が可能な「財務比率スコアカード」など、各種の分析業務を定型化した機能を搭載している。

 3つ目は、日本の商習慣に対応するための機能群の追加。ユーザーのフィードバックを反映し、顧客ごとの請求発行を月ごとに一括して行う機能や、日付情報において和暦表示設定などを追加している。

 米ネットスイートが日本法人を設立する以前から国内でNetSuiteを利用していた企業は15社。日本法人設立から「1年半経ち、ユーザー企業数は倍以上に増えている」と同社は説明する。

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(@IT 谷古宇浩司)

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