ソフトフォンのメリットを生かす

世界初? 日立がCitrix対応のソフトフォンを発売へ

2007/10/24

 日立製作所がCitrix Presentation Server(CPS)を使ったシンクライアント環境で、端末におけるソフトフォンの直接利用を実現するソリューションを12月に提供開始する。CPS対応のソフトフォンは「おそらく世界初」という。10月24日から東京ビッグサイトで開催中の「IPコミュニケーション&モバイル2007」で参考展示している。

 同ソリューションではIP電話の交換機能を果たすSIPサーバとのやり取りを行うSIPクライアントをCPS上に実装。これが個々のシンクライアントのために通話接続管理機能を果たす。一方、実際の音声通信はシンクライアント端末が自ら行う。シンクライアント端末側のフラッシュメモリにこのためのソフトウェアを搭載する。

hitachi01.jpg Citrix Presentation Server対応ソフトフォンの構成

 新ソリューションにより、CPSによるセキュリティや運用管理上のメリットを生かしながら音声通信の遅延を最小化できる。さらに、どの端末からでもログインをすれば自分宛ての電話を受けることができ、アプリケーションとの連動で業務の効率化が図れるといったソフトフォンの利点を生かせるという。

 サポートするSIPサーバ/IP電話交換機は、当初日立の「IP-TOWER-SP」シリーズに限られるが、同社のもう1つのIP電話システム「SIPOffice」、NTTコムウェアの「SS70」への対応も予定する。

 シンクライアント端末側のソフトウェアモジュールについては無償バンドルとし、CPS側のSIPクライアントモジュールをライセンス販売するという。

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(@IT 三木泉)

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