SMB市場ではブランド認知度向上を目指す

シスコ新社長、「すべての市場セグメントを大幅に伸ばす」

2007/12/05

cisco01.jpg シスコの新社長エザード・オーバービーク氏は、健康上の理由で退任した代表取締役社長 黒澤保樹氏から日常的にアドバイスを受けているという

 11月15日付けでシスコシステムズの社長兼最高経営責任者に就任したエザード・オーバービーク(Edzard Overbeek)氏が12月5日、初めて報道関係者の前に立ち、個人的目標と前置きしながらも「すべての市場セグメントで大幅な成長を達成したい」と抱負を語った。

 オーバービーク氏はシスコの全社的戦略が、単純な接続からネットワークのプラットフォーム化に移行してきたことを説明。さらにシスコは技術だけでなく、これまでの自社の経験から得た知見を顧客に提供することで、経営のスピード化を支援できると話した。

 オランダ出身で、シスコ欧州地域の副社長を務めていたオーバービーク氏は、ヨーロッパと日本が歴史や多様性の点で似ていると考えている。日本のIT投資が他国に比べて少ないとされる件に関しても「世界の市場で戦っていかなくてはならないのはどの国も同じ。日本企業も変わってきていると思う」とし、先駆的な企業がIT活用で成功すれば、ほかの企業も続いていくだろうと楽観的な見通しを示した。

 日本市場への取り組みにおける優先順位のトップにはNGNを挙げた。「ネットワーク技術が(ビジネスとの)これほどの関連性を持っている国は日本以外にない」(オーバーピーク氏)。第2は意思決定の迅速化に貢献するコラボレーション/ユニファイド・コミュニケーション製品ビジネスの拡大。第3は強力なエコシステムの構築。これはチャネルの拡大も意味する。第4は産業別市場セグメントの深耕。そして第5はアーキテクチャによって時代をリードしていくことだ。

 日本の中堅・中小企業(SMB)市場への取り組みについては、管理や拡張が簡単なユニファイド・コミュニケーション製品のローカライズを進めているとともに、SMBを対象とするリセラー専用に「SMB SELECT」という認定/販売支援プログラムを開始したと話した。SMBの間でのブランド認知を高める方策についても検討中という。

 コンシューマ向け製品についてはまだ最終的な戦略を固めてはいないが、シスコが買収した旧サイエンティフィック・アトランタのセットトップボックスを日本市場に合わせて改良するなど、国内パートナーとの協力のもとでビジネスを進めていきたいと話した。

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(@IT 三木泉)

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