「Salesforce to Salesforce」

友人企業を「招待」、SalesforceがSNS型情報共有を実装

2007/12/06

 CRMをSaaSで提供するセールスフォース・ドットコムは12月5日、Salesforceのユーザー企業間で情報共有ができる「Salesforce to Salesforce」(StoS)を発表した。Salesforceのユーザー企業は、マルチテナント型の同一プラットフォームを使用。そのため「Inviteボタンをクリックするだけで、セキュリティが確保された状況で情報を共有できる」とセールスフォースは説明している。

 StoSは企業情報システム同士のSNSといえる。従来の独立した企業情報システムでは他社と情報共有するためにアダプタの開発やセキュリティの確保など多大な作業が必要だった。しかし、同一プラットフォームを利用するSalesforceは、まるでSNSで友人を招待するように「Invite」ボタンをクリックすれば自社の環境に他社を招待し、情報共有を始められる。

 情報共有できるのはSalesforceで管理するリード(見込み客)、商談、カスタム・オブジェクトなど。アップデート機能があり、企業間の情報共有のトラッキングやレポーティング、ワークフロー管理などが可能。セールスフォースのアプリケーションは、プラットフォームの「Force.com」で開発、導入、実行されていて、各ユーザー企業はForce.com上のアプリケーションをマーケットプレイス「AppExchange」を使って共有、交換、インストールすることができる。

(@IT 垣内郁栄)

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