米ヴイエムウェア、軽量ハイパーバイザの提供開始対応サーバは非常に限定的

» 2007年12月21日 00時00分 公開
[三木泉,@IT]

 米ヴイエムウェアは12月21日(日本時間)、「VMware ESX Server 3i」のダウンロード販売を開始した。これはサーバ組み込み型の軽量ハイパーバイザで、主にサーバベンダが何らかのメモリデバイスに格納し、自社ハードウェアに組み込んで出荷することを想定している。ただしヴイエムウェアは、米国では並行してダウンロード販売も行うとしていた。

 ESX Server 3iをサーバに組み込むと、ハードディスクなしのマシンでも簡単に仮想化を利用できるのが1つの利点だが、ダウンロード提供開始されたのは、ハードディスクドライブにインストールする「ESX Server 3i Installable」と呼ばれるバージョン。リリースノートによると、最初のバージョンでサポートするサーバ製品はデルの「PowerEdge 2950」(フルサポート)とヒューレット・パッカードの「ProLiant DL380 G5」(試験的サポート)のみとなっている。

 主要サーバベンダの多くは、ESX Server 3iを組み込んだサーバ製品の開発意向を表明しているが、本記事の執筆時点では製品発表に至ったベンダはない。デルはESX Server 3i搭載サーバについて最も積極的な取り組みを示してきたが、同製品で採用を予定していたAMDのクアッドコアOpteronの出荷が滞っており、このために発表できない状況に陥っている可能性がある。

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