難しいBIをカジュアルユーザーにも使えるようにしたいビジネスオブジェクツ、検索エンジンとBIを融合させた製品

» 2008年02月18日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 ビジネスオブジェクツは2月18日、同社のBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトに検索機能を提供する「BusinessObjects Polestar」(以下、Polestar)の販売を開始した。BusinessObjects Enterprise XIの検索用アドオンモジュールという位置付けだ。

 Polestarは、“難しい”と思われがちなBIを「検索を用いることで分かりやすく表現する」ためのツール。検索するだけで、社内外に点在するデータの中から適切なデータを抽出し、BIのアウトプットとして表示することができる。「BusinessObjects Enterprise XI R2」上で動作し、対応OSはWindowsのみ。

 具体的には、検索窓にキーワードを入れて検索することで、通常の検索結果が表示されるだけでなく最適なチャート図が自動生成されるほか、ワンクリックで結果をメール送信することもできる。例えば、検索窓に「2007 売上」と入力すると、上部分には、四半期ごと、商品区分別、月別の売上高の数値が表示され、下部分にそのグラフが表示される。グラフの表示は「四半期」「区分」「都市名」などのボタンをクリックすると、それぞれの切り口での売上グラフが表示される仕組みだ。

コラーナ氏写真 ビジネスオブジェクツ マーケティング部 プロダクトマーケティング スペシャリスト インダルディープ・シング・コラーナ氏

 コラーナ氏は、「ほとんどの企業内データは部署ごとや事業所ごとに、散在しているのが現状だ。そのため、それらの膨大なデータを効率的にたどり着いて解析するのに、検索機能は非常に有効だ。BIの知識にうとい人でも、キーワードを入力するだけで欲しい分析結果が得られる点が大きい。現在、BIツールは企業内の5%のパワーユーザーにしか利用されていないと言われているが、検索機能を提供することで50%以上いるカジュアルユーザーやビジネスユーザーにも広げていきたい」と抱負を語った。

Polestar写真 Polestarの画面イメージ。この画面では「revenue 2003」とキーワードを設定することで、2003年の売上データが表示されている

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