中小企業向けソフトウェアの開発を促進

求む! SaaSベンダ、IPAが最大1800万円の支援開始

2008/03/26

 情報処理推進機構(IPA)は3月26日、可能性のある中小のソフトウェアベンダを発掘し、SaaS型のアプリケーションの開発、事業化を支援する「中小企業経営革新ベンチャー支援事業」の公募を開始すると発表した。採択企業には中小企業向けのSaaS型、ASP型ソフトウェアを開発することを条件に、1社当たり最大で1800万円を委託費として支給する。

 経済産業省は中小企業向けSaaSプラットフォームの開発事業を進めていて、IPAの支援事業も経済産業省の動きと連携する。そのため、IPAの支援で開発するSaaSソフトウェアは、経済産業省が開発するSaaSプラットフォーム上で稼働したり、APIで連携可能なことが条件となる。

 そのほかの条件は、資本金が3億円以下であるか、従業員が300人以下であること、大企業が株式総数の2分の1以上を保有していないこと、会社設立から10年未満であること、未上場など。個人がこれらの条件を満たす企業と共同して申請することもできる。

 開発するソフトウェアは「ターゲット市場のユーザニーズ(中小企業経営効率化)を満たす、優れた技術シーズ・ソフトウェアを所有し、ASP、SaaS型での事業化を行うこと」などが条件となり、2009年2月末までの契約期間内に事業化の見通しがあることも審査の基準になる。

 採択した開発案件は1件ずつプロジェクトマネジャーが付き、進捗や方向性を確認する。申請の受け付けは5月7日までで、6月5日に審査結果を発表する予定。

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(@IT 垣内郁栄)

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