サン、仮想デスクトップ環境でVMwareとの連携強化Sun Virtual Desktop Infrastructure Software 2.0を発売

» 2008年03月26日 00時00分 公開
[西村賢,@IT]

 サン・マイクロシステムズは3月26日、デスクトップ環境を仮想化するソフトウェア「Sun Virtual Desktop Infrastructure Software 2.0」(以下Sun VDI)の国内販売を開始した。価格は1同時接続ユーザーライセンスで1万8000円(税別)。

 Sun VDIはPCやシンクライアント、Javaの実行環境を備えたモバイルデバイスなどからサーバの仮想デスクトップ環境にアクセスする製品。Solaris、Windows、Linux、UNIXサーバに対応する。デスクトップ環境としては、Windows Server 2003、Windows 2000 Server、Windows XP Professional/Vista Business、Ultimate、Enterpriseが利用できる。

 仮想デスクトップ環境は対応する端末であれば、どの端末からでも同一のデスクトップ環境が利用でき、社内で使っている仮想デスクトップ環境に、自宅のPCから安全にアクセスするといったことができる。

 新バージョンではVMware社のVDI(Virtual Desktop Infrastructure)環境との親和性が高められている。具体的には、VMware Infrastructure 3を実行する仮想デスクトップ環境とのブリッジ機能「Sun Virtual Desktop Connector」と、その仮想デスクトッププールの運用管理機能が新たに提供される。Windows仮想デスクトッププール管理を使えば、システム管理者はテンプレートを基準とする仮想デスクトップを簡単に生成することができる。

 同社はSun VDIによって、VMwareを使った仮想デスクトップ環境を同社のシンクライアント端末「Sun Ray」と組み合わせたソリューション提供が可能になるとしている。Sun VDIでは、通常のRDP(Remote Desktop Protocol)を使用するVMware Infrastructure 3上の仮想デスクトップ環境と比較して、PC端末でのデスクトップ使用で256ビットのSSLコネクション、Sun Ray端末でVPNコネクションを使用するため、より安全なデスクトップ運用が可能だとしている。

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