「Backup Exec」新バージョンを発表
シマンテック、Windows Server 2008対応バックアップソフトで一番乗り
2008/03/27
シマンテックは3月27日、Windows Server 2008に対応したバックアップ/リカバリ・ソフトウェアの新製品を発表した。データバックアップ・ソフトウェアの「Symantec Backup Exec 12 for Windows Servers」と、OSも含めたディスクイメージバックアップ・ソフトウェアの「Backup Exec System Recovery 8」で、いずれも4月15日に提供開始する。
Windows Server 2008ではVolume Shadow Copy Service(VSS)という機能を利用してバックアップを行わなければならないが、新製品はこのVSSに対応。「世界初のWindows Server 2008認定ソフトウェアになった」と同社ソリューション&プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャーの藤盛秀憲氏は話した。
Backup Exec 12の特徴の1つは、きめ細かなリカバリ機能をさらに改善したこと。Backup Execでは現在でも、Exchangeのメッセージやフォルダ、Active Directoryのユーザーやプロパティ、SharePointの個別文書といった細かい単位で選択的にリカバリできる。新バージョンでは、このきめ細かなリカバリのためのバックアップをリモートのストレージにも行えるようになった。
また、期限切れのデータを自動的に削除する機能により、ストレージ・スペースを節約できるようにした。新バージョンでは加えて、Mac OS X 10.5、Lotus Domino 8、IBMシリーズNDMPファイラ、Virtual Server SP1などWindows以外のプラットフォームへの対応も強化した。さらにエンドユーザー向け製品の「Symantec Endpoint Protection」との連係で、セキュリティ上の危険度をグラフィカルに表示する「ThreatCon」と連動可能になった。事前設定した危険度に達すると自動的にバックアップを実施できる。
一方、Backup Exec System Recovery 8では、従来のExchangeデータに関するきめ細かなリストア機能を、「Microsoft SharePoint Server」のデータにも適用できるようにした。さらに災害復旧を支援する機能として、バックアップ先のストレージから、DASやSANストレージなどにさらにコピーする機能も新たに搭載した。
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