「ソフトウェアは終焉は迎える」

Google AppsとSalesforce連携ツール提供へ

2008/04/15

 米グーグルと米セールスフォース・ドットコムは4月14日、Google AppsとSalesforceを統合して利用できる「Salesforce for Google Apps」の提供を開始した。Salesforceユーザーであれば利用は無料。Google AppsはSaaS型で提供するオフィススイートでメールやワープロ、表計算、IMなどを含む。SalesforceはCRMなど業務アプリケーションを提供する。なお、Salesforce for Google Appsは日本語によるサービス提供も開始している

 Salesforce for Google Appsで提供するのは、「Gmail」「Google Docs」「Google Talk」「Google Calendar」とSalesforceを組み合わせて利用するための拡張機能。例えば、Gmailとの組み合わせで顧客とのメールのやり取りをすべてSalesforceで保存して販売管理や顧客満足度の向上のデータとして活用したり、Google Talkを使って同僚や顧客とリアルタイムのメッセージ交換が可能になるという。Google Calendarとの連携では、マーケティングキャンペーンの情報をカレンダー上に展開できる。

 今回の提携拡大により、開発者やパートナー企業はGoogle AppsのAPIとSalesforceの開発プラットフォーム「Force.com」を組み合わせて、より多様なアプリケーションの開発が可能になるとしている。

 セールスフォースCEO兼会長のマーク・ベニオフ(Marc Benioff)氏は、両社のアプリケーションの組み合わせは「業界のクラウドコンピューティングへの移行を加速する。ソフトウェアは終焉は迎える」とコメント。グーグルのエリック・シュミットCEOは、今後も両社のプラットフォーム上にSaaS型アプリケーションやサービスが追加されることを前提に、「われわれは今後もアプリケーションやサービスをオンラインで提供していくことで、顧客のビジネスを支援するためのアプリケーションではなく、コアビジネス自体にフォーカスできるようしていく」とのコメントを発表している。

(@IT 西村賢)

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