東京海上日動、国内最大級の情報共有システムを本格稼働へユーザー数約40万人、代理店との情報共有・伝達システム

» 2008年04月30日 00時00分 公開
[吉村哲樹,@IT]

 東京海上日動火災保険は4月30日、同社代理店との情報共有・伝達システムを全面刷新すると発表した。

 同社はこれまでも、代理店に対して情報提供を行うシステムを運用していた。しかし、社内で入手できる情報と代理店に提供される情報の間に格差があり、十分な情報共有が行われていなかったという。この点を改善すべく、同社では情報共有システムの全面刷新を決定した。

 新システムは社内と代理店で共通のシステムとし、同じ情報を同じタイミングで入手できるようにすることで社員と代理店のコミュニケーションの円滑化を図る。システム構築は日本IBMが担当、リアルコムが提供する情報共有スイート製品「Knowledge Market」を大規模システム向けにカスタマイズして使用した。

情報共有システムの画面イメージ

 同社は同時に、代理店向けeラーニングシステムの刷新も行う。代理店システムのユーザー約40万人の使用に耐える仕組みを構築するとともに、動画配信システムを新たに開発。動画やアニメーションを活用した情報発信により、より迅速に商品知識や販売手法などが学習・習得できるようにするという。システム構築に当たっては富士通をメインパートナーとし、同社のeラーニングシステム「Internet Navigware」と動画配信サービスを採用した。

eラーニングシステムの画面イメージ

 両システムとも、すでに東京海上日動の社内およびミレアホールディングスグループ各社で2007年12月より先行利用を開始しており、約4万ユーザーの環境で安定稼働している。2008年5月からは本格利用を開始し、約40万ユーザーの利用に耐える国内最大級の情報共有・eラーニングシステムになるという。

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