楽天、ECやB2Cビジネスに最適化した物流サービスを開始楽天市場の出店者向けに物流代行サービス

» 2008年05月08日 00時00分 公開
[吉村哲樹,@IT]

 楽天は5月8日、同社が運営するインターネットショッピングモール「楽天市場」への出店企業を対象にした物流代行サービス「楽天物流サービス」の提供を、同日より開始すると発表した。

 同サービスは、商品の倉庫への入荷、検品、保管から梱包、配送までを楽天が一括して代行するシステム。本サービスを導入するメリットについて、同社 事業統括部 平野雅史氏は「楽天市場に出店する店舗の多くは、ビジネスの拡大に伴い物流作業が煩雑となり、成長のボトルネックとなっている。本サービスはそうした店舗向けにEC・B2Cに特化した物流サービスを提供することにより、ビジネスの成長を支援する」と説明する。同社のコンサルタントが各店舗のニーズをヒアリングし、これまで楽天市場の運営で得たEC・B2Cのノウハウを基に店舗ごとに最適化した物流を設計する。さらに、同サービスのために新開発された物流支援システムの導入により、受注と出荷に伴う手間とコストが軽減され、店舗はビジネスの成長により注力できるようになるという。

写真 楽天 事業統括部 平野雅史氏

 同社は今後、同サービスの展開のために全国にネットワークを広げていくという。現時点では静岡に流通拠点を1つ構えるのみだが、順次全国に拠点を設立していくとしている。他社の物流代行サービスとの差別化について平野氏は、「本サービスは、これまで大手物流業者の物流代行サービスが対象としてこなかったECやB2C、ロングテール型ビジネスの物流にも対応していることが特徴。また、配送業務自体は大手配送業者に委託する。よって、他社のサービスとは補完関係になると考えている」と説明した。

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