サーバと構築サービスをセットにした「GLOVIA」提供、富士通中堅企業が短期導入可能

» 2008年06月05日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 富士通は6月6日、会計パッケージ「GLOVIA smart 会計」とサーバ、導入サービス、運用サービスをパッケージにした中堅・中小企業向けの新商品「GLOVIA smart サービス 会計」を8月初旬に出荷開始すると発表した。中堅・中小企業向けに最低限必要な財務会計の機能を搭載することで、システム構築期間が従来の6カ月から約3カ月半に短縮。ライセンスやサーバ、導入費用を含む価格は500万円(税別)で、従来の900万円から大幅に割安になる。

 新商品は富士通のサーバ「PRIMERGY TX150 S6」(デュアルコア Xeon 3065、294GBのHDD、4GBのメモリ)にGLOVIA smart 会計をインストールし、パラメータの設定やマスター登録、運用テストを行った段階で、ユーザーに納入する。カスタマイズは行わないために開発、導入の期間が大幅に短縮する。富士通は「会計担当が1〜2人の会社でも導入できるようにセットアップしている」と話している。OSはWindows Server 2003のStandard EditionかEnterprise Edition、またはWindows 2000 Server、Windows 2000 Advanced Serverから選ぶことができる。

「GLOVIA smart サービス 会計」の構成(富士通の発表資料から)

 運用サービスでは新たに設立する「会計サービスセンター」を通じた問い合わせ対応やサポートのほか、会計制度の変更に対応したモジュールの提供を受けることもできる。会計士や税理士からの経営についての情報も入手可能。また、富士通は導入したGLOVIA smart 会計の改善提案も行い、顧客企業が自社のビジネスに合わせてGLOVIA smart 会計をカスタマイズできるよう支援する。運用サービスは月額15万円。改善提案に従ってカスタマイズする場合は別途、システム構築費用がかかる。

 富士通は今後3年間で3000社の導入を目指している。GLOVIA smart サービス 会計の状況をみて、ほかのパッケージを同様のサービス構成で提供することも検討する。

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