「Dynamics CRM」をSaaSで提供、ユーザー当たり月1万円からマイクロソフトとイーシステムが協業

» 2012年06月11日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 マイクロソフトとイーシステムは協業し、業務アプリケーション「Microsoft Dynamics CRM 4.0」をSaaS型で提供すると発表した。提供開始は8月で、価格は1ユーザー当たり月1万円程度の予定だ。1つのシステムを複数の企業で共有するマルチテナント型でのサービス提供の発表はイーシステムが初めてという。

 Dynamics CRMはマイクロソフトが発売する中堅・中小企業向けのCRMパッケージ。Microsoft Officeとの連携など、使いやすさが特徴となっている。最新版の4.0は1つのシステムで複数ユーザーをサポートするマルチテナントに対応し、SaaS展開が可能になった。ユーザー企業は社内にサーバやデータベースなどの設備を用意せずに、顧客管理や営業管理、マーケティングなどのCRM機能をネットワーク経由で利用できる。自社のビジネスに合わせて Dynamics CRMをカスタマイズすることも可能だ。

 サービスを提供するのはイーシステム。イーシステムは自社の名刺管理サービス「アルテマブルー」とDynamics CRMを組み合わせたサービスも用意する。アルテマブルーは名刺情報をスキャナでデジタル化してCRMで管理できるサービス。アルテマブルーの価格は1ユーザー当たり、月5000円程度。イーシステムはマイクロソフトだけでなく、CRMを展開する他社との協業も検討している。

 マイクロソフトとイーシステムは本サービスの提供で2009年度末までに50社、2000クライアントの契約を目指す。

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