XMLよりシンプルで速いProtocol Buffers

グーグル、また基盤技術の1つをオープンソース化

2008/07/08

 グーグルは7月7日、同社の基盤を支える要素技術の1つ「Protocol Buffers」をオープンソースで公開した。Protocol Buffersはさまざまな構造化データを言語に非依存な形で定義し、利用するためのソフトウェア。JavaやC++、Pythonで利用でき、定義したデータは各言語のクラスライブラリにコンパイルされるという。例えば、いくつかの32ビット整数やストリングからなるデータ型を「.proto」というファイルで定義しておけば、このデータ型で定義されるメッセージストリームを、各言語から利用できるという。

 オープンソース化を担当した同社ソフトウェアエンジニアのケントン・バーダ(Kenton Varda)氏によれば、Protocol Buffersは、XMLやIDLで満たせないニーズを満たすものだという。「XMLは優れているが、グーグルで扱うデータ量はXMLにするには多すぎる。HTMLのような構造化されたテキストデータならXMLでも構わないが、シンプルなデータを扱うには、XMLはデコードやエンコード、ツリーのパースなどの処理が面倒だ。Protocol BuffersはIDLに似ていると思うかもしれないが、IDLは複雑すぎるという問題がある」(バーダ氏)。Protocol Buffersは、XMLデータに比べて1/3〜1/10に小さくなり、20〜100倍高速に処理できるという。

 バーダ氏によれば、こうした仕組みがグーグルで導入されたのは、メモリ上に直接生のバイナリデータを書いたり読んだりする方法が破綻したことにあるという。何か新しいサーバを立ち上げた場合でも、すぐに古いサーバと通信する必要があり、既存のデータ構造にフィールドを加えたり、削除した場合であっても、きちんと動く必要があったためという。

 グーグルは7月4日にも、社内向けで利用してきたC++向けテストフレームワークをBSDライセンスでオープンソースとして公開するなど、社内ツールのオープン化を進めている。

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:

HTML5 + UX フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

男性が職場や学校、家庭で感じている「生きづらさ」について――Lean In Tokyo調べ
実は少なくない男性が生きづらさを感じているという調査結果です。

2019年の消費増税前後で日本人の消費はどう動いたか――Criteo幹部が解説
若い世代を中心に増税前の消費は上昇したものの買われたのは低価格な日用品が中心。ECよ...

越境ECで売れる日本製品 「フイルムカメラ」「限定キャラクター商品」など――イーベイ・ジャパン調べ
日本からeBayに出品されたアイテムの販売動向が発表されました。