米3PAR、販売パートナー拡充で年率80〜90%の成長を目指すCTCと販売代理店契約を締結

» 2008年07月23日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 米3PARは7月23日、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)と販売代理店契約を締結したと発表した。これにより、CTCは3PARのストレージ製品の販売を開始するほか、全国100個所に展開する保守拠点を通じて、24時間365日の保守サービスを開始する

 3PARは、1999年にサン・マイクロシステムズのサーバグループのエンジニアが中心となって起業したストレージベンダで、2007年11月にはNY証券取引所に上場を果たした。同社製品の特徴は、効率的なディスク利用とボリューム拡張の容易さだ。

 同社の製品では、「アプリケーションがどの程度のディスク容量を利用するか」という設定をあらかじめしておく必要がない。また、パフォーマンスチューニングも基本的に不要だという。同社CEOのデビット・スコット(David Scott)氏は、「通常の企業では、ERPに○○Gバイト、CRMに○○Gバイト、人事システム用に○○Gバイト……、と各アプリケーションごとにあらかじめストレージ容量を確保しておかなければならなかった。従って、予定よりも使う量が少なければ、当然ストレージは余ってしまい効率的な利用ができなかった」と説明。その点、3PARのストレージはあらかじめ容量を確保しておく必要はないうえ、ディスクを追加した場合でも自動的にアプリケーションが利用していくため、追加設定の必要がないという。

スコット氏写真 米3PAR CEO デビット・スコット氏

 3PARは2006年5月に日本法人を設立し、日本市場での本格展開を開始。ネットワンシステムズや日商エレクトロニクスが販売代理店契約を結んだ。今回、新たにCTCと販売代理店契約を締結したことで、日本における販売網が増加したほか、日本100個所の拠点に配備された4000人のセールス/プリセールスサポートエンジニアが販売やサポートを行う。

 スコット氏は、今回の代理店契約について「今回の代理店契約によって、販売、マーケティング、サポートの3つを強化できる。日本市場は非常に重視しており、新製品は常に日米同時発売をしているほどだ。日本のユーザーは特にワンストップショッピングを重視する傾向があるので、CTCのようなワンストップで販売からサポートまでできる販売パートナーの存在は大きい。この&により、今後数年間で毎年80%〜90%の成長を見込んでいる」とコメントした。

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