中堅企業に経営管理を、富士通が「GLOVIA smart」新製品経営目標と現場施策を可視化

» 2008年09月10日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 富士通は9月10日、中堅企業向けのERPパッケージ「GLOVIA smart」シリーズの新製品「GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewer」を発売したと発表した。経営指標や現場の業務を可視化し、経営目標の達成を支援するツール。年商300億円以下の製造業を主なターゲットにする。

 利用者は経営層や経営企画を想定している。「売上高営業利益率」などの経営目標を設定し、その目標を達成するための現場施策の状況やERPが出力する会計データをモニタリングできる。16種の財務指標が標準で用意され、設定した指標を下回る数値が報告されると警告を出す機能もある。

富士通の中堅ソリューション事業本部 統括部長 渡辺秋穂氏

 Attention Viewerが目指すのは経営目標の全社的な共有だ。加えて現場施策の状況を経営者が把握することで、次の施策が見えてくる。富士通は財務指標を通じて経営目標と現場施策を管理する考えを「シナリオ」を呼ぶ。経営目標、現場施策、財務指標の3つの関連をシナリオとして管理することで、誰が次に何をすべきかが明確になるという。

 富士通の中堅ソリューション事業本部 統括部長 渡辺秋穂氏は「特に製造業では生産システム、会計システムの情報を見える化し、情報共有できるようになる。経営と現場に気付きを与えて、問題に対して対処が取れるようになる」と話した。

 Attention Viewerは5ユーザーライセンス付きで98万円(税別)から。製造業向けに、製造業でよく利用する経営目標と現場施策を結びつけるシナリオをあらかじめ登録したテンプレート製品「GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewer 製造 KPI テンプレート」も80万円からで販売する。富士通はAttention Viewerを今後3年間で100セット販売することを目指す。

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