SMB市場でも付加価値提供

遠隔操作で管理コストを大幅削減、新vProが発表

2008/10/08

 インテルは10月8日、第3世代となるビジネス・デスクトップPC向けの「vProテクノロジー」を発表した。vProテクノロジーはCPU、チップセット、ネットワークチップで構成されるプラットフォームに対するブランド名で、省電力、仮想化、管理、セキュリティなど多くのテクノロジを含む。

vpro01.jpg 米インテル デジタル・エンタープライズ事業本部副社長デジタルオフィス事業部長のグレゴリー・ブライアント氏

 第3世代となるvProでは、セキュリティ機能の強化、自動保守機能の強化を行ったという。目玉の1つとして米インテル デジタル・エンタープライズ事業本部副社長デジタルオフィス事業部長のグレゴリー・ブライアント氏は、遠隔管理機能の強化を挙げる。電源がオフでOSが起動していない場合でも、リモート操作でPCを起動できるほか、リモート・スケジュールド・メンテナンス機能で遠隔地から運用管理することが可能となった。

 これらの機能の具体的な恩恵として、これまでユーザーやシステム管理者が個別PCで割いていたパッチ当て作業を夜間に移すことで、メンテナンスコストを大幅に削減できるという。シマンテックで1000台のPCにパッチを導入する時間が86%短縮したという事例があるという。

 vProは仮想化支援機能やセキュリティ機能を盛り込んでいるが、実際にそれらを具体的なサービスやソリューションに落とし込むのはパートナー各社の役割となる。例えば東芝はvPro発表に合わせてPC仮想化エンジン「vRAS」(ブイラス)を発表。1台のPC上にクライアント利用環境と仮想サーバ環境を共存させるという、新しいPCの利用モデルに基づく2製品を発表した。

 2009年1月以降に発売する予定のvRASはvProテクノロジーの基盤の上に構築した仮想マシンの制御基盤。このvRASの上でLinuxとWindows Vistaを同時に稼働させる。「Virtual Group Computing System」は複数の仮想サーバ環境を分散ファイルサーバとして使うことで、サーバレス環境でも高いセキュリティと管理効率を実現する。「PC運用上手SS」は仮想サーバを利用し、サーバを導入していない小規模オフィスで操作監視、操作制御、検疫ネットワークなどのセキュリティ機能を実現できるという。

vpro02.jpg 東芝が新たに発表したPC仮想化エンジン「vRAS」では、PCにクライアントとサーバを同居させるという新発想
vpro03.jpg vRASにより分散ファイルシステムやサーバレスでの検疫ネットワークの実現などが実現できるという

 東芝 PC&ネットワーク社 技師長の下辻成佳氏によれば、vProが提供するIntel VT-x、VT-dなどの仮想化支援技術により、仮想化環境でもネイティブに近い性能が実現できるという。同社が「Windowsエクスペリエンス インデックス」で計測した結果では、メモリアクセス以外の「プロセッサ」「グラフィックス」「3Dグラフィックス」「プライマリハードディスク」などの項目ではネイティブ環境と同等の性能評価値となったという。

vpro04.jpg 仮想化によるオーバーヘッドは小さくなっておりWindows Vistaに付属する計測ツールでは、ネイティブ環境とメモリアクセス以外の項目で同等の結果になるという

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:

System Insider フォーラム 新着記事
  • Intelと互換プロセッサとの戦いの歴史を振り返る (2017/6/28)
     Intelのx86が誕生して約40年たつという。x86プロセッサは、互換プロセッサとの戦いでもあった。その歴史を簡単に振り返ってみよう
  • 第204回 人工知能がFPGAに恋する理由 (2017/5/25)
     最近、人工知能(AI)のアクセラレータとしてFPGAを活用する動きがある。なぜCPUやGPUに加えて、FPGAが人工知能に活用されるのだろうか。その理由は?
  • IoT実用化への号砲は鳴った (2017/4/27)
     スタートの号砲が鳴ったようだ。多くのベンダーからIoTを使った実証実験の発表が相次いでいる。あと半年もすれば、実用化へのゴールも見えてくるのだろうか?
  • スパコンの新しい潮流は人工知能にあり? (2017/3/29)
     スパコン関連の発表が続いている。多くが「人工知能」をターゲットにしているようだ。人工知能向けのスパコンとはどのようなものなのか、最近の発表から見ていこう

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

LINE広告ネットワークで「動画リワード広告」の提供を開始
新たな広告収益源の創出に加え、インセンティブ付与によるアプリ内の活性化も促進。

福田康隆氏がアドビ退社後初めて語ったB2Bマーケティング&セールスと自身の「これから」の話
アドビ システムズ専務執行役員の座を退いた福田康隆氏が新天地ジャパン・クラウドで再始...

「応援消費」についてジャパンネット銀行が調査 共感できるものにお金を使いたい人が6割
人や企業、地域などを応援する目的の「応援消費」に関する調査です。