BI分析結果をFlashチャートで動的に表現、ウイングアーク「Dr.Sum EA」の新オプション製品

» 2008年12月04日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 ウイングアーク テクノロジーズは12月4日、ビジネス・インテリジェンスツール「Dr.Sum EA」で集計したデータを、ダイナミックなチャートやグラフで表示できる新製品「Dr.Sum EA Datalizer MotionChart」を2009年1月末に販売開始すると発表した。ダッシュボード製品である「Dr.Sum EA Datalizer」のオプション製品で、連携して動作する。

 MotionChartはDr.Sum EAのインターフェイス製品の1つ。Dr.Sum EAにはダッシュボード製品のDatalizerのほかに、経営者や管理者向けに情報を分かりやすく表示する「Dr.Sum EA Visualizer」もあるが、新製品のMotionChartは「Dr.Sum EAの利用をもっと簡単にする」と同社の事業統括本部 Dr.Sum事業部長 小島薫氏は話した。

 BIツールではチャートやグラフの作成機能は一般的だ。分析結果を分かりやすくレポートするための必須機能と言っていいだろう。しかし、小島氏は他社のBIツールが備えているチャート機能と、MotionChartのチャート機能は別次元だという。「従来のBIツールのチャート機能は分析結果であり、その瞬間のスナップショットに過ぎない。しかし、MotionChartはチャート自身で分析できる」

 具体的にはDatalizerで作成したデータを基にさまざまなスタイルのチャートを作成できる。そのチャートに対してドリルダウンやドリルアップなどの追加分析が可能。元データを操作するのではなく、チャート上で分析し、結果を得られるのが特徴だ。対象データの範囲を変更するとチャートも動的に変化するなど、Flash技術を使ってダイナミックなチャートの描画を実現している。デモサイトで実際に試すことができる。

「Dr.Sum EA Datalizer MotionChart」の利用画面。チャート上で右クリックして追加分析ができる
さまざまなスタイルのチャートで分析可能。チャートを分割して一覧できる機能がある

 価格は1サーバ当たり100万円(税別)。サーバにはAdobe AIR1.5ランタイムのインストールが必要。ウイングアークはMotionChartの早期導入キャンペーンも行って、2009年中に200ライセンスの販売を目指す。

ウイングアーク 代表取締役社長の内野弘幸氏

 また、ウイングアークは同社製品の海外展開も強化する方針だ。11月13日には海外事業も担当する事業統括本部長に、元SAPジャパン バイス プレジデント アライアンス本部長の有延敬三氏が就任した。ウイングアーク 代表取締役社長の内野弘幸氏は「北米についてはパートナーと連携したい。グローバルで展開している日本のパートナーと組む。中国については来年中にウイングアークの拠点を設けて、アプローチしたい」と話した。

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