日本CA、ITプロジェクトを最適化する「CA Clarity」最新版専門営業部隊も立ち上げ

» 2008年12月11日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日本CAは12月11日、ITプロジェクトの最適化を行う製品の最新版「CA Clarity PPM v12」を発表した。専門の営業部隊も立ち上げ、市場の開拓を本格的に進める。価格は最小構成で1800万円から。

日本CA システムマネジメント・ソリューション営業部長 兼 PPMソリューション営業部長 川崎晃司氏

 CA Clarityは「プロジェクト・ポートフォリオ・マネジメント」(PPM)と呼ばれるカテゴリの製品で、「ITプロジェクトの全プロセスを管理し、そのリソースとコスト、品質、リスクを監視して投資対効果を最大化、企業の戦略をITプロジェクトに反映させる」(日本CA システムマネジメント・ソリューション営業部長 兼 PPMソリューション営業部長 川崎晃司氏)。

 日本CAのPPMソリューション営業部 営業グループ 担当部長 河野昌利氏はPPMソリューションについて「米国のCIOがいま一番導入したいツールだ」と指摘。その理由として「リアルタイムでITガバナンス、意思決定の改善ができる」ことを挙げた。

 CA Clarityは主に4つの機能で構成する。IT部門の人員や予算をどのプロジェクトに投資すれば効果を最大化できるかを示すポートフォリオ分析機能と、開発の進ちょくやコストを管理するプロジェクト管理機能、プロジェクトの開発状況を経営層やCIOに報告する機能、そして開発終了後にカットオーバーしたシステムやサービスが当初の予定通りに効果を上げているかを監視する機能の4つだ。

 最新版のv12では、プロジェクトに盛り込まれた要件がどう実装されるかをプロセス全体を通じて追跡できる機能を追加した。開発側だけでなく、現場ユーザーも要求した機能がどのような形で実装されるかを開発中に確認でき、プロジェクトの失敗を防止できるという。

 また、マイクロソフトのファイル共有ツールである「Microsoft SharePoint」との連携も可能にした。開発側のプロジェクト・マネージャと現場のユーザー、経営層などが情報共有ができるという。

 日本CAはCA Clarityを拡販するために12月1日付で「PPMソリューション営業部」を新設した。社内の直接販売部門、間接販売部門と協力し、メインフレームユーザーが中心の既存顧客や、新規顧客にアプローチする。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ