PBC、「Microsoft Dynamics NAV 2009」を発表MSだけどMSじゃない

» 2009年03月23日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 パシフィックビジネスコンサルティング(PBC)は3月23日、米マイクロソフトの中小規模企業向けERP「Microsoft Dynamics NAV 2009 Classic」日本語版を5月に発売すると発表した。Dynamics NAVはマイクロソフト日本法人が日本語版を提供しない製品で、PBCが日本語化、独自機能を追加して販売している。

 Dynamics NAVは前バージョンの「5.0」と比べて、会計伝票承認機能や連結データ抽出機能、関連会社間取引データ送信機能などを追加。さらに日本語版では日本の商習慣に合わせて、販売・購買・在庫照会機能、商流管理、手形管理機能などを強化した。PBCの取締役社長 小林敏樹氏は、Dynamics NAVを導入することで国際会計基準や日本版SOX法への対応を強化できると説明した。

パシフィックビジネスコンサルティングの取締役社長 小林敏樹氏

 また、Dynamics NAV 2009から財務管理、販売管理、購買管理、在庫管理の4つのコアモジュールを取り出した「PBC PERFORMANCE PACK 2009」も販売する。同時接続5ユーザーの場合で、価格は1200万円。ライセンスの初期投資を従来価格と比べて抑えることで導入しやすくした。導入期間は標準で3カ月。

「Microsoft Dynamics NAV 2009 Classic」のインターフェイス

 PERFORMANCE PACKはマイクロソフトのリース契約「マイクロソフトファイナンス」の対象にもなる。マイクロソフトの審査を通ることで、月額均等払いや、予算年度に合わせた支払いの延期などが可能になり、企業が導入しやすくなる。「社員1人を雇うくらいの支出でDynamics NAVを導入できる」(小林氏)

 PBCによるとDynamics NAVは世界で7万2000社以上が導入する「一番導入実績があるERP」(小林氏)。国内では外資系企業の日本法人や日系企業の海外拠点で利用されていて、導入サイトは100以上になるという。マイクロソフト日本法人は別のERP製品として、年商50億〜500億円規模の企業を主なターゲットにする「Microsoft Dynamics AX 2009」を提供している。

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