国分、事業損益を自動集計する新システムが稼働開始：富士通の「GLOVIA/MI」活用

[垣内郁栄，＠IT]

　富士通は4月10日、食品卸大手の国分が富士通の経営管理ソリューション「GLOVIA/MI」を使って「事業損益管理システム」を開発し、同日本格稼働を開始したと発表した。複数の基幹システムから取引明細を取得し、全社の事業損益をタイムリーに集計できるようになるという。

　卸業の国分は9200社の仕入れ先と、3万5000社の納入先、65万点の商品という巨大なサプライチェーンを構築している。富士通の会計システム「GLOVIA/SUMMIT」をすでに導入していて、会社全体の数値把握などは行えるようになっていたが、ビジネスユニットごとの集計や経費の分割、季節要因やエリア要因を考慮した分析は自動化されていなかった。

　国分はGLOVIA/MIを採用することでGLOVIA/SUMMITなどの基幹システムから、年間1億件以上のデータを任意のフォーマットで取得し、事業や拠点、商品カテゴリ別の損益を自動集計できるようになる。経営層だけでなく、支店長、現場マネージャなどが損益管理に活用でき、意思決定の早期化を可能にするという。3カ月の短期間でシステムを構築。プラットフォームは富士通のx86サーバ「PRIMERGY」が1台とストレージ「ETERNUS」の1台を利用している。