ウイングアーク、新ソリューションコンセプト「OPM」発表帳票の紙出力などを効率化してコスト削減を目指す

» 2009年04月20日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 ウイングアーク テクノロジーズは4月20日、新しいソリューションコンセプト「OPM」を発表した。今後、同社はOPMに注力し、体制を強化していくという。

写真 ウイングアーク テクノロジーズ 代表取締役社長 内野弘幸氏

 OPMはOutput Performance Managementの略で、企業内に存在するさまざまなアウトプット(紙出力やPDF出力など)をトータルで見直して適正化することで、コスト削減を目指すソリューションサービス。OPMは3ステップで展開する。まず、「バリューエンジニアリング手法によるコスト削減提案」、続いて「システム最適化提案」、最後に「効果検証と効果の最大化」の3ステップだ。

 バリューエンジニアリング手法とは価値分析手法の1つで、製品などの品質を落とすことなくコストダウンを実現する手法。企業内に存在する紙出力やPDF保存や、定型・非定形の文書など、さまざまなアウトプットを全体的な視野で俯瞰し、最適化・適性化することでコスト削減を提案する。同社ではこれに伴い、第1ステップのコンサルティングを担当する部署を新設。すでに数名のコンサルタントを配置したという。第2ステップでは、コンサルタントの提案に基づき、具体的なシステムの開発、活用、運用に関する最適化提案を行う。そして、システム構築後の第3ステップでは、効果検証を行い、PDCAサイクルを回すという流れだ。

 ウイングアーク テクノロジーズ 代表取締役社長 内野弘幸氏は、「いままでソフトウェアを中心に事業を開始し、昨今ではサービスも提供し始めた。そして不況が叫ばれる中、ほとんどの企業ではコスト削減に取り組んでいる。当社は、これをサポートするために新たにソリューションを提供し、ユーザーのニーズを満たしていきたい」とコメントした。

 また、同社は同日、SOAに対応したPDFエンジン「SVF for PDF SOA Edition」の販売を開始した。SVF for PDF SOA Editionは、SVF for PDFを帳票出力エンジンとするSVFの帳票サーバ。WSDL、SOAPのインターフェイスを装備し、SVFで生成した帳票をSOAのサービスとして組み込みことができる点が特徴だ。IBMと共同開発しているため、IBM WebSphere Application Serverと連携可能。

 同社 マーケティング部部長の谷口功氏は今後のリリース予定も発表。新製品としては、帳票データアーカイバーである「RDE eXtend Archiver」を6月〜7月にリリース予定だ。RDE eXtend Archiverは、Report Director Enterprise(RDE)で一定期間保存されたデータを長期間保存するためのアーカイバー。アーカイブしたデータは「検索」「表示」「印刷」が可能だという。また、コスト削減をテーマに機能拡張したSVFシリーズを夏に、SVFの.NET対応版を秋にリリースする予定となっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ