ブルーコート、高品質ビデオ会議を実現するソリューション可視化と帯域管理で高品質動画を実現

» 2009年06月03日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 ブルーコートシステムズは6月3日、高品質ビデオ会議を実現するソリューションを発表した。このソリューションはパケットを解析して帯域を最適化する「BlueCoat PacketShaper」と、プロキシ機能を持ちトラフィックを管理できる「BlueCoat ProxySG」の両アプライアンスを組み合わせて実現するという。

ベネット氏写真 米ブルーコートシステムズ 代表取締役社長 マット・ベネット氏

 PacketShaperは、ブルーコートが2008年に買収したPacketeerの製品を改良したもの。ネットワークを流れるパケットの種類を分析し、可視化することが可能だ。ビデオ会議のパフォーマンスを監視し、品質上の問題が発生した場合には自動的にパラメータを調整できる。この機能を利用することで、例えば「ビデオ会議用の帯域に40%を確保し、基幹業務用には40%、メールとブラウジングに20%」といったトラフィック管理が可能となる。

 ブルーコートシステムズの代表取締役社長 マット・ベネット(Matt Bennett)氏は、「ビデオ会議では“リアルタイム”が非常に重要なポイントだ。しかし、企業のインフラには限界があり、データ容量の増加にあわせてネットワークを強化し続けるわけにもいかない。そこで、ネットワーク内を分析し、ポリシーに応じた管理が必要となる。その前段として、可視化してネットワーク内にどんなパケットが流れているのかを把握することが重要だ」と説明した。

 ProxySGは可視化したトラフィックをアプリケーションごとに管理し、ストリーミングを最適化する製品。本社−支店間でビデオ会議を行った場合、本社−支店間は単一ストリーミングで通信し、支店側のProxySGが各利用者に分配するといった使い方も可能だ。また、あらかじめ予約してあるビデオコンテンツの場合には、回線が空いているときにキャッシュしておく機能なども備えている。

 ベネット氏は、「リアルタイムな高品質ビデオ会議を実現できると、出張費だけでなく生産性やCO2削減、グリーンITにも貢献できる。従来のビデオ会議は、画面がフリーズしたり同期していなかったりしたが、高品質化し改善されたことも、注目を集めている理由の1つだ」と説明した。

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