クラウド導入計画支援サービスを国内発表

マイクロソフト、「なぜ」「どれを」クラウド化するかをコンサルティング

2010/02/17

 マイクロソフトは2月16日、同社のサーバ・アプリケーションについて、クラウドサービスにまたがるコンサルティングサービスを発表した。これはマイクロソフトがこれまで全世界で展開してきた「ITAP(IT Architecture & Planning)」サービスを拡張し、アプリケーションの運用形態としてWindows Azureなど同社のクラウドサービスを含めたもの。社外クラウドサービスを活用したいが、どのアプリケーションを社内に残し、どれをクラウドに移せばいいのかが分からないという問題に応えるのがこのサービスの目的だ。

itap01.jpg マイクロソフト エンタープライズサービス 執行役常務 鳴坂仁志氏

 新サービス「ITAP for S+S」は、マイクロソフトの「ソフトウェア+サービス(S+S)」戦略の、エンタープライズ分野での浸透を加速化する役割も果たす。同社のエンタープライズサービス 執行役常務 鳴坂仁志氏は、従来型の物理サーバ上でのアプリケーション展開からクラウドサービスまですべての運用形態をカバーするとともに、主要アプリケーションすべてでこれらの形態に対応していること、そしてS+Sを全ITライフサイクルで支援するサービスを提供していることがマイクロソフトの優位性だと強調した。

itap02.jpg マイクロソフトは多数のアプリケーションでオンプレミスとクラウドの双方に対応している

 鳴坂氏は、最短9週間という短期間で、S+Sの導入計画を策定できる点が、新サービス自体の大きなメリットだとする。マイクロソフトは、ITAP for S+Sを含むクラウド対応コンサルティングサービスのため、来年6月末までに、サービス部門で400名の体制を整え、2012年末までに300プロジェクトの受注を目指すとしている。

 日本では、特にクラウド導入の目的やビジョンが不明確なまま、導入を進めてしまい、手戻りが発生してコスト削減効果が薄れてしまうケースが見られることから、国内では、上流工程の計画策定支援サービスであるITAP for S+Sに多くの時間を割くつもりという。

itap03.jpg ITAP for S+Sは、マイクロソフトの包括的なクラウド対応コンサルティングサービスにおける最も上流の工程をカバーする

 マイクロソフトでは、設計や導入支援のコンサルティングサービスも提供していく。マイクロソフトの場合、社内のアプリケーションを手間を掛けずにクラウドに移行できるというのが1つのウリだ。しかし、例えばSQL Azureに移行する際は、データを小分けにして、分散処理するなどの改変が必要になる場合もある。また、クラウド上のアプリケーションのセキュリティやパフォーマンスを確保するための対策も必要となる。こうした点を組み込んだ設計支援とPoC(Proof of Concept:実証)を行う。

 ITAP for S+Sは、基本的にはマイクロソフトのクラウドサービスへの移行を前提としたサービスだ。では、それぞれにクラウドサービスを展開し始めているマイクロソフトの主要国内パートナーとの関係はどうなるのか。

 鳴坂氏はこの問いに対し、「このサービスはパートナーと競合するものではない。これまでも、当社が先駆的に展開して、ノウハウをパートナーに展開してきた例がある。これと同様に、ノウハウをパートナーに伝えるということをしていきたい」と話した。また、マイクロソフト以外のクラウドサービスを利用したいという顧客の要望があれば、見積もりを取ってもらうなどにより対応するとしている。

(@IT 三木泉)

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