テリーズ、SaaS導入パッケージサービスを提供開始オンプレミスと比較して最大10分の1のコストを実現

» 2010年07月21日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 テリーズは7月21日、SaaS/クラウドサービス活用による業務プラットフォームを実現するためのパッケージサービス「クラウド◎◎(まるまる)パック」の提供を開始した。

テリーズ 代表取締役 佐々木宏氏

 テリーズは同社代表取締役の佐々木宏氏を中心に活動する経営コンサルティングファーム。財務会計やCRMなどのバックオフィス系やマネジメント領域を中心とした業務プラットフォーム構築を中心に手掛けているという。

 クラウド◎◎パックでは、売上高50〜500億円の中堅中小規模の企業を対象に、それぞれのニーズに合うソリューションをベンダフリーの立場で組み合わせて提案し、構築〜サポートまで一貫して提供する。

 佐々木氏は、「クラウド◎◎パックの特徴は、当社のこれまでのノウハウを標準化して提供し、中堅中小に特化することで、導入期間や導入コストを大幅に削減できている点だ。導入期間はオンプレミスと比較して最大4分の1になる最短1.5カ月。導入コストは同最大10分の1になる300万円を実現した。今後、多拠点展開や海外進出、分社化などを目指している企業には非常にマッチするサービスだと言える」と、同サービスの特徴を説明した。

 具体的には、「流通業」「小売チェーン」「通販/EC」「飲食店FC」「製造業」などの業種に当初はフォーカスする。また、業務分野では「財務会計」「管理会計」「経営分析」「CRM/コールセンター」「BPM」などに注力する。基本的にベンダフリーの立場でSaaS/クラウドサービスを提供するが、当初提供予定のサービスは「NetSuite」「Google Apps」「Amazon Web Services」「ネットde会計」「デスクネッツ」「サイボウズ」「Microsoft Dynamics」「PCA 会計」などを想定しているという。価格は1業務当たり、初年度300万円、サポート費用が年額初期費用の20%となる。佐々木氏は導入目標を初年度に30社、3年後までに400社とした。

 佐々木氏は、「当初は当社が得意とする財務会計や管理会計、経営分析などを特に中心として提供していく予定だ。中でも、経営分析で使われているOLAP分析は、オンプレミス型では数千万円規模の投資が必要とされているので、SaaS型は非常にコスト競争力が高い。中堅企業で、『OLAP分析をしたかったけど、初期投資が高くて手が出せなかった』という企業にぜひ積極的に勧めていきたい」と抱負を語った。

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