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収益認識やリース、金融商品が延期

IFRS改訂作業にさらなる遅れ、日本企業にも影響か

2011/04/25

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 IASB(国際会計基準審議会)は4月21日、FASB(米国財務会計基準審議会)と進めているIFRSと米国会計基準とのコンバージェンスについて、主要な項目である「収益認識」「リース」「金融商品」の各基準の最終決定が2011年6月以降にずれ込むと発表した。従来は2011年6月末までに最終決定する予定だった。これらの基準の遅れは日本企業のIFRS適用プロジェクトにも影響を与えると見られる。

 IASBはFASBと共同で覚書(MoU)に基づくIFRSの改訂作業を進めている。複数の会計基準の改訂作業を同時並行で進めてきたが、作業の遅れが相次ぎ、2010年6月に優先的に基準化を進める基準と、2011年末までに最終決定する基準のグループの2つに分けた(参考記事:IFRSと米国基準のコンバージェンス完了、2011年後半に延期)。

 今回延期を発表した収益認識とリース、金融商品は優先的に作業を進めるとしていた基準で、本来は2011年6月末までに基準化を終える予定だった。今回の延期では、収益認識、リースともに2011年第3四半期に公表議決を行い、2011年第4四半期に最終決定するとしている。金融商品についても2011年第3四半期に基準化が延期された。

 さらに、4月中に公表する予定だった連結、公正価値、包括利益表示、ジョイント・ベンチャー、退職後給付についても公表を5月に延期した。保険契約についても基準化を2011年6月末から2011年第4四半期に延期した。

(IFRSフォーラム 垣内郁栄)

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