SaaS型グループウェア「GRIDY」など、SFA/CRM製品群を提供しているブランドダイアログは8月1日、総合通信事業者のKDDIと、CRMパッケージを提供するエイジアとの戦略的業務提携を実施すると発表した。KDDIとエイジアを割当先とする総額4億円の第三者割当増資を行うとともに、三社の製品・サービスを組み合わせた新サービス「KDDI Knowledge Suite」を8月2日から提供するという。
これまでKDDIでは、デバイス、ネットワーク、データセンター、アプリケーションといった各種サービスを統合した法人向けサービス「KDDI MULTI CLOUD」を展開。ただ、収益向上を図る上では、多くの潜在顧客を持つ業務アプリケーションベンダとのパートナーシップ締結が急務となっていた。一方、エイジアはメールマーケティング機能を核とするCRMパッケージ「WEB CAS」を中心に販売を展開してきたが、クラウド市場の急拡大を受け、多くの潜在顧客を持つSaaSベンダとの提携が優先課題となっていた。
これに対して、SaaS型グループウェア「GRIDY」をはじめとするSFA/CRM製品群「Knowledge Suite」を提供してきたブランドダイアログでは、マルチデバイス対応と全国規模の営業体制構築がクラウド市場で拡販を狙うための課題となっていた。
こうした状況を受けて、ブランドダイアログでは2社と業務提携を行い、新サービス「KDDI Knowledge Suite」を開発・提供することを決定。具体的には、KDDIにKnowledge SuiteをOEM提供するほか、Androidアプリの共同開発を実施。また、法人向けスマートフォンへのアプリケーションのプリインストールや、全国規模の営業体制構築による市場拡大も狙う。一方、エイジアとは、その主力商品であるWEB CASをKnowledge Suiteにインテグレーションし、リードナーチャリング(見込み客育成)エンジンとして今秋に連携サービスをリリースするという。
ブランドダイアログでは、「本提携で得られるシナジーを最大限に発揮し、3年後にはKDDI Knowledge Suiteの8万社への導入を目指したい」とコメントしている。
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