セルフポータル型で「NOAH」を提供

IDCフロンティア、CloudStack利用のIaaSを開始

2011/09/20

 IDCフロンティアは9月20日、「CloudStack」を採用したIaaS型のクラウドサービス「NOAHセルフタイプ」を開始した。CloudStackはオープンソースのクラウド基盤ソフトウェアで、7月に米シトリックス・システムズが買収したCloud.comが中心となって開発が進められている。

 クレジットカード決済でサインアップ、仮想マシン作成がそれぞれ5分でできるという。Webブラウザのポータル画面から管理ができるほか、年内を目処にAPIも公開予定。

fig01.jpg セルフタイプのポータル画面
fig02.jpg 監視画面のNOAH WATCH

 主なメニューと価格は、以下のとおり。従量課金と、月額課金が選べる。

メニュー CPU メモリ 料金(1時間) 月額料金
XS 1CPU(0.8GHz) 0.5GB 5.25円 3000円
S 1CPU(1.6GHz) 2GB 8.40円 5300円
S 1CPU(1.6GHz) 4GB 17.85円 1万400円
M 2CPU(1.6GHz) 4GB 23.10円 1万3600円
M 2CPU(1.6GHz) 8GB 32.55円 2万1000円
L 2CPU(1.6GHz) 8GB 32.55円 2万1000円
L 4CPU(2.4GHz) 16GB 94.40円 5万5600円
XL 8CPU(2.4GHz) 16GB 139.65円 8万4000円

サーバ料金の例

 ストレージの料金は1GB当たり0.084円。標準テンプレートの場合、ルートディスクの容量は15GBとなり、容量の追加も可能。ネットワーク料金は、月間3240GBまでは無料で、超過分は1GB当たり10.5円かかる。3240GBを1カ月でならすと10Mbpsとなる。IDCフロンティアでは、1日のアクセスピーク時に30〜40Mbps程度の一般的なサービスであれば転送容量内で利用可能ではないかとしている。

 仮想マシン、ストレージ、ネットワークのいずれも初期費用は発生しない。また、仮想マシンと組み合わせて物理サーバも利用できるのが特徴だ。

 仮想マシンで利用中のストレージはスナップショットで保存可能。スナップショットは従量課金で、1GB当たり0.052円。日次、週次、月次の定期スナップショットも利用できる。

 NOAHセルフタイプは、Web上のポータル画面「CloudPortal」で、リソースの監視や運用管理が可能。各サーバのロードアベレージやメモリ使用率、Pingやポートの外部監視ができる「NOAH WATCH」を標準で提供する。無償で利用できるFree版の場合は最大2週間分の情報が見られる。月額1万500円のBasic版では1年間の情報を見ることができる。また、電話、Webによるプレミアムサポートも月額5250円で提供する。

オープンソースのCloudStackを利用

photo01.jpg ビジネス推進本部サービス開発部部長 大屋誠氏

 CloudStackはハイパーバイザ非依存のクラウド運用ソフトウェア。IDCフロンティアでは、これまでNOAHブランドのもとに提供してきたサービスで採用していたVMwareを、下層のハイパーバイザとして利用。「サービス開始当初からSLA99.99%の可用性保証ができるのは、すでに2年以上のクラウド提供実績があり、たくさんのノウハウの蓄積があるから」(ビジネス推進本部サービス開発部部長 大屋誠氏)という。

 クラウド運用のソリューションとして、自社での内製や国内のソリューションも検討したが、「自分たちで一生懸命に作っても世界に追いつけない。日進月歩なので、たとえある瞬間に顧客に満足してもらえても、1年後、2年後にどうなるかを考えると外部連携を前提にした技術採用が不可欠だった」(大屋氏)と判断した。IDCフ ロンティアでは、CloudPortaをベースに、ポータル画面のUI+課金やカタログ管理、販促機能などを実装した。NOAHセルフタイプを構成する2つの大きなモジュールについて、それぞれインドとアメリカに開発責任者がいるという。「共同開発やオフショアの良し悪しはあるが、cloud.comには、TATAをはじめクラウド事業者とのサービス立ち上げで培ったノウハウがあることが大きかった」(大屋氏)という。

(@IT 西村賢)

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