クラウドアプライアンスも同時に提供開始

シスコ、クラウド運用自動化製品群を12月に国内投入へ

2011/10/27

 シスコシステムズは、クラウド運用管理ソフトウェア群「Cisco Intelligent Automation for Cloud」を12月1日に国内で提供開始する。同時に、このクラウド運用管理ソフトウェア群とサーバ・ハードウェアをパッケージ化した製品「Cisco Cloud Strater Kit」を提供開始する。

 米シスコはこの1、2年、IT/クラウド運用管理関連のベンチャー企業を複数買収してきた。これらの製品を組み合わせ、クラウド運用管理ソフトウェア製品群として作り上げたのがCIAC。シスコのIT部門が社内クラウド運用で使用してきた実績を踏まえて、パッケージとして提供するという。

 「クラウド運用管理」といっても意味は広いが、CIACは日常のITリソース提供プロセスを自動化することに主眼を置いている。構成要素の1つはTidal Softwareの買収で手にした「Tidal Enterprise Orchestrator」。サーバやネットワーク、仮想化環境の設定、仮想マシン、アプリケーションのプロビジョニングのプロセスを自動化することができる。このツールはインシデント対応など、ITサービス運用にかかわるその他のプロセスの自動化機能も備えている。もう1つの主要な構成要素は、newScaleの買収により手にした「Cisco Cloud Portal」。こちらはエンドユーザーが自ら必要なITリソースをリクエストできる、いわゆるセルフサービスポータルの作成・運用ツール。セルフサービスポータルに必要なサービスカタログの作成も可能。Tidal SoftwareはSAPやOracle Databaseなど、さまざまなアプリケーションに特化したジョブスケジューラも製品として有しており、これらはCIACには含まれないものの、別途付加価値ソフトウェアとしてシスコが提供することも考えられる。

cisco01.jpg CIACの主な構成要素はプロビジョニング自動化とセルフサービスポータル機能

 セルフサービスポータルや仮想マシンプロビジョニングの機能は、ヴイエムウェアの「vCloud Director」と重なる。しかし同社データセンタ/バーチャライゼーション事業 ユニファイドコンピューティング ソリューションズ クラウドエバンジェリストの小桧山淳一氏によると、「ヴイエムウェアが出していない機能を提供する」補完的な関係だという。CIACでは、サーバ仮想化環境に加え、物理サーバへのOSやアプリケーションのプロビジョニングも自動化できる。またVLANも、「Cisco OverDrive Network Hypervisor」によって柔軟に構成できるという。CIACでは既存の主要運用管理製品との連携機能も提供していて、管理者は使い慣れたツールからCIACを活用できるという。

 CIACには、シスコのサーバ製品「Cisco Unified Computing System」に特化した管理プロセス自動化の機能があるが、基本的にはどんなサーバ・ハードウェアにも対応可能。小桧山氏によると、将来にこれを独立したビジネスとして展開していく可能性はあるが、当面はシスコのサーバ製品と組み合わせて提供していくという。

cisco02.jpg Cisco Cloud Starter Kitには、導入コンサルティングサービスがついてくる

 一方、「Cisco Cloud Strater Kit」はCIACにハードウェアをパッケージングした製品。基本導入コンサルティングサービスも付属していて、最短5日でクラウド環境を立ち上げられるという。ハードウェアについては最小構成ではストレージが含まれていないが、vBlock構成(すなわちシスコのサーバにヴイエムウェア、EMCを組み合わせる)やFlexPod構成(ヴイエムウェア、ネットアップを組み合わせる)などが考えられる。さらに今後、VDIやユニファイドコミュニケーションを構成済みとしたパッケージが出てくる可能性があるという。

(@IT 三木泉)

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