不審なプログラムを次世代ファイアウォールで検知し、解析

パロアルトネットワークス、標的型攻撃に対抗する新サービス

2011/11/07

 セキュリティ企業のパロアルトネットワークスは11月7日、セキュリティ対策の新サービス「WildFire」やアプライアンスおよびソフトウェアの新製品、OSの新バージョンなどを発表した。

 WildFireは、クラウド型サービスによって、セキュリティ対策の回避能力や強力な拡散能力などを持つ高度な不正プログラム(同社では「モダンマルウェア」と呼称)をブロックするという。安全性が確認されてないコンピュータから社内システムへの通信をセキュリティアプライアンスで監視し、不審な通信はアプライアンスでいったん遮断して、その内容を同社のデータセンターに転送して解析を行う。

 データセンターに用意されたサンドボックス環境でファイルを実行し、その振る舞いや特徴を分析。モダンマルウェアとして特定すればシグネチャを自動的に作成して世界中のユーザーのアプライアンスに配信する。また具体的にどのような活動を行うのかや、感染に用いられたアプリケーション、配信に利用されたURLリストなどの情報も提供する。

paloalto1107.jpg WildFireの利用イメージ

 同社の実証試験では3万5000種以上のファイルのうち7%以上がマルウェアと判別された。このうちの57%はウイルス対策ベンダーでは検知できないものであったという。

 アプライアンスの新製品では、アプリケーションの識別と詳細なポリシーによる利用制御が可能な「次世代ファイアウォール」機能を中小規模のオフィスで利用できるスループットが100Mbpsの「PA-200」を発表。複数のネットワーク環境をまたいでユーザー管理が行える「GlobalProtect」ではAppleのMac OS XおよびiOSをサポートに加えた。アプライアンスのOSの最新版「PAN-OS 4.1」ではレポート機能の日本語対応など40種類以上の機能強化を図っている。

 PA-200の本体参考価格は41万4000円から。

(國谷武史,ITmedia)

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