データセンターやサービスプロバイダ向け支援を拡充

2012年のフォーティネットは「ハイエンドを強化」

2012/01/25

 フォーティネットジャパンは1月25日、2012年の戦略説明会を開催した。1月1日付で同社カントリーマネージャに就任した久保田則夫氏は、堅調に推移してきた中堅・中小企業(SMB)向けの販売に加え、「ハイエンドセグメントでの販売を強化していく」と宣言。3万台の売り上げを目指すと述べた。

fortinet01.jpg フォーティネットジャパン カントリーマネージャ 久保田則夫氏

 フォーティネットの主力製品は、UTMアプライアンス「FortiGateシリーズ」だ。ファイアウォールやVPN、IPS、アンチウイルスといった複数のセキュリティ機能を、1台のきょう体で提供する。独自開発のASIC「FortiASIC」でCPUの負荷をオフロードすることによって、久保田氏曰く「世界最速」のパフォーマンスを実現することが特徴という。

 米フォーティネットのインターナショナルセールス&サポート シニアバイスプレジデント、パトリス・ペルシェ氏によれば、全世界での2011年の売り上げは、第3四半期までで3億3500万ドルに上る。3年後にはこれを10億ドルにまで伸ばすことが全社的な目標といい、その達成に向け「フォーティネットジャパンでは継続的な30%成長を実現する」(久保田氏)という。

 これに向けてSMBマーケットでは、ファイアウォールやVPN、IPSといった複数のセキュリティ機器にそれぞれ投資してきた企業のUTMへの乗り換えを促進し、市場拡大を狙う。

 またハイエンドマーケットでは、特にデータセンター、サービスプロバイダ、公共機関や医療といった業種ごとのソリューション拡販に取り組む。ハイエンド製品の売り上げ比率は、ワールドワイドに比べると日本はまだ低いといい、この部分を強化していく方針だ。

 久保田氏は、フォーティネット以前はエクストリーム ネットワークスやH3Cテクノロジージャパンの代表取締役社長を務めてきた。キャリアやサービスプロバイダ向けにネットワーク機器を販売してきた経験から、「単に製品を販売するだけでなく、品質や関連情報のドキュメント化、プロセスの標準化といったことを実現し、サービスプロバイダから認められるベンダになっていく」と述べた。

(@IT 高橋睦美)

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