DNSキャッシュアプライアンスの新モデルを発表

グリッド型DNSで増加するクエリに対応、Infoblox

2012/05/10

 Infobloxは5月10日、インターネットサービスプロバイダーなど大規模なネットワークを運用する事業者向けに、グリッド型アーキテクチャによって拡張性に優れたDNSサービスを提供する「Infoblox 4030」を発表した。

 同社は長年、DNS/DHCPサービス、IPアドレス管理機能に特化したアプライアンス製品を提供してきた。新製品のInfoblox 4030は、その中でもDNSキャッシュ機能に特化した2Uサイズのアプライアンスだ。ネットワークエッジに導入するInfoblox 4030と「グリッドマスター」と呼ばれるDNSマスタとが連動することで、分散型のDNSインフラ「Infoblox Grid」を構築できる。アプライアンス単体で毎秒100万件超のDNSクエリに対応でき、Infoblox Grid全体では、毎秒数十億件クラスの処理能力を実現する。

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 米Infoblox プロダクトマネジメント担当バイスプレジデント ケビン・ディクソン氏は、こうした製品を投入する背景には、2つのトレンドによるDNSクエリの増加があると説明した。「1つはモバイルデバイスの普及。もう1つは、メールやチャットからソーシャルメディアへという利用アプリケーションの変化だ。この結果『DNSストーム』が発生している」(同氏)。

 特にソーシャルメディアアプリケーションは、1つのページの中に複数のページが含まれることが多く、1度利用するだけでも多数のDNSクエリが発生する。同社が検証したところ、マップでは7回、iTunesでは14回、Facebookでは24回のDNSルックアップが発生。iPhoneを起動するだけで、裏側では36回ものクエリが発生しているという。

 データセンターなどどこか1カ所にDNSサーバを構築する従来のやり方では、増加する一方のDNSクエリに対応できる拡張性に欠けるし、管理者の負担も大きい。これに対し分散アーキテクチャを取るInfoblox Gridでは、増加する一方のDNSクエリをさばき、レスポンスタイムを顧客の満足いくレベルに抑えることができると、ディクソン氏は説明した。

 Infoblox Gridは同時に、セキュリティ機能も提供する。例えばDNSインフラをターゲットとしたDDoS攻撃が発生した場合でも、パケットインスペクションエンジンの搭載によって、正規のアプリケーションによるクエリを処理しつつ不正なクエリをブロックすることで、サービス継続を支援する。また、日本を含むアジア太平洋地域で先行しているIPv6対応についても、DNSクエリデータの増加や移行支援のためのソリューションを提供していくとした。

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(@IT 高橋睦美)

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