独自ネットワークプロセッサで最大32Tbpsの処理能力を実現

アルカテル・ルーセント、「新しいコア」向けハイエンドルータ

2012/05/30

 日本アルカテル・ルーセントは5月29日、コアネットワーク向けのハイエンドルータ「7950 XRS」ファミリーを発表した。独自に開発したネットワークプロセッサ「FP3(Flex Path 3)」を搭載することで、高いポート密度と処理能力を実現するという。

 アルカテル・ルーセントのネットワーク部門 プロダクト・アンド・ソリューション マーケティング担当バイスプレジデント リンジー・ニューウェル氏は、クラウドサービスの普及や地域データセンターの増加、モバイルアクセスや動画コンテンツの増加といったさまざまな要因によって、コアネットワークのアーキテクチャが変化していると述べた。「新しいコアネットワークには、さらなるキャパシティと省電力、省スペースといった効率性、それに今後登場してくるであろう新たなサービスに対応できる柔軟性が求められる」(ニューウェル氏)。

 7950 XRSファミリーは、こうした問題意識に立って開発されたコアルータだ。400Gbpsのスループットに対応可能な第3世代ネットワークプロセッサ、FP3と、独自OS「SR OS」を搭載しており、IPルーティングとMPLSスイッチングの両方を処理できる。これにより、単一のプラットフォームで、キャリアイーサネットやVPN、モバイル向けなど、多様なサービスを支えることができるとした。

 7950 XRSファミリーには、最大32Tbpsのルーティング能力を備え、100GbEインターフェイスを160個まで収容できる上位機種「7950 XRS-40」、80個の100GbEを搭載でき、16Tbpsの処理能力を備えた「7950 XRS-20」、32個の100GbEを搭載でき、処理能力は6.4Tbpsでハーフラックサイズの「7950 XRS-16c」の3モデルがある。FP3によって、従来機種に比べ5倍のポート密度を達成しつつ、消費電力は66%以上削減できることが特徴だ。出荷時期は、7950 XRS-20が2012年第3四半期、7950 XRS-40と7950 XRS-16cは2013年上半期の予定。

(@IT 高橋睦美)

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