新RAIDアダプタでできること

SSDストライピングがPCIeフラッシュと並ぶ選択肢に?

2012/09/06

 ピーエムシー・シエラ・ジャパンは9月6日、アダプテックブランドのRAIDアダプタの新製品、「Adaptec 7シリーズ」を10月に出荷開始すると発表した。新たなRoC(RAID-on-Chip)チップを開発、PCI Express 3.0(PCIe Gen3)の帯域幅を最大限に活用し、SSDストライピングでPCIeフラッシュに迫るパフォーマンスを実現できるという。

 7機種から成るAdaptec 7シリーズは、全モデルにおいて8レーンのPCIe Gen3インターフェイスに対応することで、ホスト側は8Gバイト/秒のスループットを提供する。ストレージ・インターフェイスはSAS/SATAで、6Gビット/秒のSAS 2.0に対応する。

 他社の競合製品との違いは、SASポートの数にある。ハーフレングス/フルハイトの2機種は24ポート搭載する。MD2ロープロファイルの5機種でも最大16ポートを搭載するため9.6Gバイト/秒の帯域幅を実現でき(SAS 2.0は8b/10bのため合計は12Gバイト/秒とはならない)、PCIe Gen3を最大限に生かせるという。

 Adaptec 7シリーズにおける多ポート化は、業界初のHigh Density mini SASコネクタの採用と、新開発のRoCチップの処理能力向上によって実現したという。エクスパンダを使用しないため、その利用に伴う転送遅延と互換性の問題を回避できるという。

adaptec01.jpg HD mini SASコネクタで省スペース化と多ポート化を促進

 ピーエムシー・シエラは、16ポートモデルの1つ「ASR-71605」で、4Kバイトデータのランダムリードのベンチマークテストを実施したところ、45万IOPSを達成したと発表している。このレベルのパフォーマンスを実現したことで、安価で容量の稼げるSSDのストライピングが、高価で容量の限られるPCIeフラッシュに代わる有効な選択肢になってくるとしている。

 実際に、データベースで現在PCIeフラッシュを採用しているアプリケーションサービスの事業者や、放送関係者からの新製品への関心は高いという。

 ピーエムシー・シエラは、AdaptecアダプタとSSDの組み合わせでキャッシュを構成する「Adaptec maxcache」も3.0にバージョンアップ。今回はライトキャッシュで冗長性(RAID 1EあるいはRAID 5)をサポートした。また、従来はキャッシュとして使うSSDは、そのすべての領域をキャッシュプールとして設定する必要があったが、今回はSSDを任意の比率で、キャッシュ領域とデータストレージ領域に分割して使えるようになった。

(@IT 三木泉)

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