[Analysis]

厳しい時代だからこそ、企業ポータルを

2001/12/07

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 数年前より各企業は、積極的にITを導入してきた。イントラネットの構築、ERPやCRMなどのアプリケーションの導入――。その結果、確かに膨大な情報は蓄積された。しかし、データを有効に活用できているかは疑問である。例えば、企業内の各部門ごとにデータの蓄積方法や使用するアプリケーションが異なっていたり、各部門ごとにWebページが個別に作成されるため、必要な情報を探し出すまでに多くの時間と手間が掛かる。

 そこで期待されているのが“企業ポータル(EIP:Enterprise Information Portal)”である。EIPとは、内部に蓄積された情報を一元的にアクセスできるポータルを設けることで、部署などにかかわらず情報にアクセスできる社内Webシステムのこと。そのメリットとして、企業の保有する膨大な情報から、個々のユーザーが必要とする情報にネットワーク経由で簡単にアクセスできること、PCの操作に慣れていないユーザーでも簡単に使える操作画面、画面などを柔軟にカスタマイズできること、などが挙げられる。

 企業が生き残れるかどうかの条件の1つに、企業が迅速な意志決定を行えるかどうかがある。EIPを利用することで、散在している膨大な情報から、必要な情報を入手し、それを有効に活用し、迅速に意思決定を行える。EIPはまさに、厳しい現在、企業が求めているソリューションかもしれない。

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