[Analysis]

クリスマス・スパムの罠

2003/12/02

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 英クリアスィフトによると、12月は悪意に満ちたコードによる被害件数が増殖する月だという。なるほど、サイバー上の攻撃は往々にして、イベントと連動しながら発生するものだ。ほかの月で世界共通のイベントを見つけ出すのはなかなか難しいのだが、12月には、世界規模のイベント「クリスマス」が存在するのである。

 欧米人にはクリスマス・カードを知人、友人、家族に送る習慣がある。日本人にとっての年賀状みたいなものと考えれば分かりやすい。日本の年賀状が電子メールで代替されるようになってきたのと同様、最近では電子メールのクリスマス・カードも広く普及している。ウイルス・ライターはこの時期、グリーティング・カードの配布技術を応用したスパム技術を使って、ウイルスを世界中にばら撒こうと計画するという。

 「メリー・クリスマス!」あるいは「Merry Christmas!」と呼びかけるグリーティング・カードが受信箱に届いていると思わず、リンク先をクリックしてしまう人がいるかもしれない。グリーティング・カードはリンクをクリックしなければ中身をみることができないのだから。24日、25日ともに仕事をしなければならない忙しい方々の中には、スパマーの罠にはまる人がいるかもしれない。くれぐれも注意を。

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